自由研削といしの取替え等業務特別教育

研削砥石特別教育の受講対象者は?業務シチュエーション別の解説!

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砥石研削作業において、取り替え作業や取り替え後の試運転は危険な作業であるため、特別教育の受講が義務付けられています。

この記事では、具体的にどういった作業をする場面で受講が必要になるのか、などについて解説します。

実は業務内容によって研削砥石特別教育の受講が必要かどうか微妙な部分もあるので、シチュエーションごとに研削砥石特別教育が必要かどうかもご紹介します。

研削砥石特別教育とは?

研削砥石の取り換えや、取り換えに伴う試運転業務を行う場合、研削砥石特別教育を受ける必要があります。教育内容には学科と実技があります。

学科
講習科目受講時間
自由研削用研削盤、自由研削用砥石、取付具などに関する知識2時間
自由研削用砥石の取付方法及び試運転の方法に関する知識1時間
関係法令1時間
実技
自由研削用砥石の取付方法及び試運転の方法2時間

学科と実技はそれぞれ上記のようになっています。次に、それぞれの科目の詳細の内容をご紹介します。

講習科目内容
学科
自由研削用研削盤、自由研削用砥石、取付具などに関する知識自由研削用研削盤の種類及び構造並びにその取扱い方法、自由研削用砥石の種類、構成、表示及び安全度並びにその取扱い方法、取付け具、覆(おお)い、保護具などについての知識に関する内容です。
自由研削用砥石の取付方法及び試運転の方法に関する知識自由研削用研削盤と自由研削用砥石との適合確認、自由研削用砥石の外観検査及び打音検査、取付け具の締付け方法及び締付け力、バランスの取り方、試運転の方法などについての知識に関する内容です。
関係法令法令及び安衛則中の関係条項に関する内容です。
実技
自由研削用砥石の取付方法及び試運転の方法自由研削用砥石の取付け方法及び試運転の方法に関する内容で、基本的な実技を実施します。 

研削砥石特別教育の受講対象者は?

研削砥石特別教育の受講対象者は、研削砥石に該当するものを取扱う事業者です。

答えはシンプルなのですが、シチュエーションごとに研削砥石特別教育の受講が必要かどうかわかりにくいので、よくある質問とその答えをご紹介します。

ダイヤモンド砥粒ブレードで板状ワークを切り出す場合

Q:直径100mm、刃厚0.5mm、最大回転数15000rpmのダイヤモンド砥粒ブレードで板状ワークを切り出します。この切断砥石を使用する機械において、研削砥石特別教育を受ける必要はありますか?

A:研削砥石特別教育は、研削砥石の取り換えやそれに付随する作業のための教育です。

そのため、ダイヤモンド砥粒ブレードを扱う業務とは無関係です。ダイヤモンド砥粒ブレードは構造上破壊による危険がないので、研削砥石特別教育だけでなくその他の特別教育も不要です。

工作機械での平面研削盤作業は研削砥石特別教育の対象か

Q:工作機械での平面研削盤作業は研削砥石特別教育の対象ですか?

A:工作機械での平面研削盤作業は研削砥石ではなく機械研削用に該当します。

そのため、研削砥石特別教育の対象ではありません。

数十年前に研削砥石特別教育を受けてブランクがある場合

Q:数十年前に研削砥石特別教育を受けたのですが、今も作業は可能ですか?

A:特に教育内容の変更等はないので、再度研削砥石特別教育を受け直す必要はありません。

電動マイクログラインダーにも研削砥石特別教育は関係あるのか

Q:電動マイクログラインダーですが、研削砥石特別教育が必要となる対象のグラインダーに含まれるのでしょうか。

A:電動マイクログラインダーに取りつける加工用の工具が研削砥石に該当する場合、研削砥石特別教育が必要になります。

丸のこを使用する場合、歯の交換には研削砥石特別教育が必要か

Q:丸のこを使用する場合、歯の交換には研削砥石特別教育が必要になりますか?

A:丸のこの歯は研削砥石ではないので、研削砥石特別教育は不要です。ただし、丸のこを業務で使用する場合、丸のこ等取扱い作業従事者教育を受講する必要があります。丸のこは、歯への接触やキックバック現象が発生する可能性があるために安全教育が実施されています。

卓上グラインダーでドリルの研ぎ直しが必要な場合

Q:卓上グラインダーでドリルの研ぎ直しが必要な場合、研削砥石特別教育は必要ですか?

A:ドリルの研ぎ直しは研削砥石特別教育の対象ではないので、受講する必要はありません。ただし、砥石の交換をする場合、研削砥石特別教育の対象となります。ややこしいところですが、研ぐのには受講不要交換は受講が必要ということです。

研削砥石特別教育が受講が必要かどうかを確認しよう

研削砥石特別教育は砥石を扱う人にとって必要となる資格です。

ただし、作業内容によって研削砥石特別教育が必要かどうか微妙な場合も多々あります。砥石を取り換えたり、それに付随する作業をしたりする場合に研削砥石特別教育が必要です。

逆に言えば、砥石の取り換えは行わず、例えば研ぎ直すだけなら研削砥石特別教育の受講は不要です。今回ご紹介したQ&Aを参考にして、研削砥石特別教育が必要かどうかをご判断ください。

なお研削砥石特別教育はオンラインでも受講が可能です。オンライン受講は、インターネット環境とPCやスマートフォン等の端末があればいつでもどこでも受講可能です。

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