職長・安全衛生責任者

職長教育に試験はある?職長教育の基礎知識と受講方法

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建設現場の作業員に指示を出す職長になるためには、職長教育(職長・安全衛生責任者教育)という講習が義務付けられています。職長教育とはどのようなカリキュラムなのか、また、試験はあるのか気になる方もいるはずです。こちらでは、職長の基礎知識、職長教育のカリキュラムと試験の有無、受講方法について解説します。

職長教育とは?

職長の職務や役割などの基礎知識を踏まえ、職長教育の目的と義務について見ていきましょう。 

職長とはどんな仕事?

職長とは、事業者と作業者の中間に立つ、建設現場における責任者的な存在です。作業員の安全を確保することが第一の職務で、安全に配慮した指示を出す、変化する現場の状況の監視や監督、労働災害の防止、作業者の教育や指導、および是正といった幅広い業務が求められます。つまり、職長は現場の安全衛生面において、重要な役割を果たすキーマンといえる存在です。

職長になるには職長教育の受講が義務

職長に昇進したからといって、すぐに現場に入ることはできません。職長として働くためには、職長教育を受講する義務が労働安全衛生法で定められているからです。

職長教育とは、作業員の教育、指導の方法や心構え、安全衛生を守るための知識を身に付けることが目的です。もしも職長教育を受けないまま現場で指導、指揮をした場合、労働基準監督署から是正勧告を受ける可能性があります。

職長教育のカリキュラムと受講方法

職長教育で受講するカリキュラムと、代表的な受講方法は次の通りです。職長として仕事するために欠かせないことなので、次の内容を事前にチェックしておきましょう。

職長教育のカリキュラム

職長教育では、以下の内容を2日間で受講します。

・作業方法の決定および労働者の配置の方法(2時間)
効率的な作業をするために必要な作業の手順、作業員の能力や資格を考慮した適正な人員配置を学びます。

・労働者に対する指導および教育の方法、作業中の監督および指導の方法(2.5時間)
作業員に対し正しい作業方法を適切に監督、指示する方法や、部下との接し方、育成スキル、人間関係の築き方など、作業員や部下への対応に関する内容です。

・危険性または有害性等の調査、その結果に基づき講ずる措置、設備や作業等の具体的な改善方法(4時間)
現場におけるリスクや危険性を察知し、適切な対策を身に付けます。労働災害の原因や予防法、安全衛生面に関わる点検方法なども学びます。

・異常時、災害発生時における措置(1.5時間)
何らかの異常や労働災害が発生した際、適切な初動対応や救命措置など、万が一の事態の対応方法や措置を学びます。

・その他、現場監督として行うべき労働災害防止活動に関すること(2時間)
作業員の安全への意識向上を促す、安全衛生面を高める点検の方法といった内容です。

・安全衛生責任者の職務等(1時間)
安全衛生管理者としての職務、安全衛生管理体制の仕組み、安全衛生管理の計画の立て方などを学びます。

職長教育に試験はある?

職長教育はあくまでも安全衛生教育にあたるため、資格試験とは異なります。そのため、職長教育は講習を受けることが前提で、講習の最後に試験(テスト)が課されることはありません。
ただし、職長教育を修了してから5年経過するごとに、4時間の追加講習の受講(職長等に対する能力向上教育)が必要になります。

職長教育の受講方法

職長教育を受講する場合、労基連や建築関係の各協会で開催される講習会、Web講座で受講するといった2通りの方法があります。それぞれ特徴が異なるので、自分が受けやすい方法を選びましょう。

・労基連の受講方法
労基連とは労働基準協会の略で、各都道府県に支部があります。支部では2日間にわたる職長教育を、主に平日の朝から夕方まで開催しています。費用は2万円弱ですが、労基連の会員の企業に適用される割引料金、ネット割引などの制度もあるようです。

・各協会の受講方法
建設関連の教習機関である中小建設業特別教育協会、労働災害防止を目的とする建設業労働災害防止協会(建災防)や東京技能者協会といった協会でも受講可能です。2日間の受講方法は労基連と変わりませんが、土日でも受講できるので、仕事を休めない方は各協会で受講するといいでしょう。

・Web講座の受講方法
Web講座とは、インターネットで講座の動画を視聴し、専用のテキストを併用して勉強する方法です。2日間拘束される講習会に行く時間が取れない方は、Web講座で受講する方法が適しています。自分のペースで好きなだけ受講できるうえに、通勤時間や休憩時間にスマホで講習動画を視聴できることもメリットの1つです。また、講習会では修了後に修了証を受け取れますが、Web講座では修了試験を受ける必要があるので、内容の理解度が向上するでしょう。

職長教育は現場の安全衛生のために必須

職長は現場における安全衛生を保つ上で重要な役割を果たすため、職長教育で必要な知識を身に付けることが大切です。職長教育では、作業方法から作業員への指導方法や関係の築き方、労働災害防止対策など、あらゆる側面の知識を学びます。講習会を受講する方法もありますが、Web講座なら空いた時間に受講できるうえに、修了試験で理解度向上が期待できます。日常業務が忙しい方や、職長として知識をしっかり習得したい方は、Web講座の受講を検討してみてはいかがでしょうか。

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