職長とは、建設作業や製造業における工場などの現場において、作業者に対して現場指揮や指示を出す人のことを言います。そしてこの職長になるためには、規定の講習を受講しなければいけません。
講習は全国各地で開始されていますが、近年ではWeb(オンライン)で受講できる講習もあります。
この記事ではWeb受講の詳細解説やメリットを解説し、職長そのものの概要にも触れていますので、ぜひご確認ください。
目次
Web受講(オンライン)は本当に有効か?
先述した通りですが、職長教育は実施機関の講習を受けるほかにWebでも受講が可能です。
Web講座は、講習を受講するのと同じような内容で職長に必要な知識を身につけられます。
民間企業が行う講習もあり、それらは労働局に認可を受けた上でWeb講習を行なっています。
職長教育をWebで受講するメリット
職長教育をWebで受講するメリットは以下の通りです。
会場に足を運んだり講師を呼ぶ必要がない
実際に通う講習の場合は、あらかじめ参加する日時を決めておく必要があり、事前に予約等も必要となるでしょう。しかし、もし予約した日に急な仕事が入った場合などは参加ができなくなり、場合によってはキャンセルする必要があります。
また予約する場合でも自分や会社のスケジュールと都合がつかないケースもあるでしょう。仮にスケジュールの都合がついたとしても、満席になって予約できないケースもあるかもしれません。
また会社に直接講師を呼んで講習を行なってもらうケースもありますが、その場合でもスケジュールの管理や講師を探すなどの手間がかかります。
一方Web講座ですと自分のスケジュールがつくタイミングで自由に受講することが可能です。もちろん講師を探すといった必要性も無くなります。
時間的な制約がない
Webで講習を受ける場合、リアルタイムではなくあらかじめ収録された映像を見るだけの場合があります。
その場合ですと例えば電車に乗っている間や寝る前のちょっとした時間などのスキマ時間に、スマートフォンを使って少しずつ講習を受けることができます。
また日中は仕事で忙しい方は、帰宅後にPCを使いゆったりと講習を受講することができます。
Web講義は、職長として必要な知識をわかりやすい内容を動画でまとめています。
スマートフォンやPCで場所や時間を選ばず受講できるため、講習に行くのが面倒だと感じる方はぜひWeb(オンライン)受講をご検討ください。
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WEBでいつでもどこでも受講可能!
- 24時間365日、オンラインでの受講が可能!
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職長の仕事内容
職長教育を受講する前に、まず職長はどんな仕事をするのか理解しておきましょう。職長という立場上、作業員と同じ仕事内容ではなく、作業員を指揮する役割を担います。
具体的には、作業が安全に実施できるような安全管理、作業がスムーズに行われるようにする工程管理、作業員の健康管理、作業現場の環境整備など多岐に渡ります。
さらに、作業を実施する前の機械設備の点検も職長が責任を持って行います。このように事前に点検を実施することにより、労働災害の防止につながります。
つまり、作業員が円滑に作業するにはどうすればいいのか、どう工夫すれば作業員の士気が向上するのか。そのような視点から物事を考える必要があります。
人を指揮するというのは簡単な仕事ではありません。コミュニケーション能力も磨く必要があります。このような点も職長教育で教わるので、しっかりと覚えておきましょう。
実際に現場で職長として活躍するには、職長教育だけの知識では不十分です。
現場での経験も当然必要となりますので、職長教育の講習だけでは厳しいということをあらかじめ把握しておきましょう。
職長教育の講習概要と受講対象者
続いて、職長教育講習の概要と受講対象者についてそれぞれ解説します。
職長教育の概要
建設現場などで労働者を直接指揮する職長は、労働者の健康と安全を確保するうえでたいへん重要な役割を担います。
このため、労働安全衛生法では、事業者は職長などに対し安全衛生教育の実施を規定しています。
一方、安全衛生責任者は、建設業における通常50人以上の混在作業現場において、関係請負人側が選任する職で、混在作業現場で義務付けられている統括安全衛生管理の責任者として重要な役割を担います。
ちなみに混在作業現場とは、元方事業者の労働者と関係請負人の労働者が同一場所で作業することを指します。
建設業では、職長が安全衛生責任者に選任されることが多いため、「職長教育」と「安全衛生責任者教育」を統合した「職長・安全衛生責任者教育」の実施を厚生労働省が推進しています。
講習の受講対象者
講習の受講対象者は、次のとおりです。
No | 職長教育講習の受講対象者 |
---|---|
1 | 職長の職務に就いている方、または安全衛生責任者に選任されている方 |
2 | 職長の職務に就く予定の方、または安全衛生責任者に選任される予定の方 |
さらに詳しく!
職長教育のweb通信講座の評判はいいの?どんな特徴があるの?
職長教育の講習で学べること
職長とは、現場管理において対内的な業務を行う役職で、主に対外的な業務を担当するのは安全衛生責任者です。職長と安全衛生責任者は、一人で両方を担当するケースが大半です。
そのため、職長教育も「職長・安全衛生責任者教育」として職長の教育と安全衛生責任者の教育がセットになっています。
時間としては合計14時間で、内訳については以下でご紹介します。
太い資格で囲った部分が安全衛生に関する内容です。
講習科目 | 講習時間 |
---|---|
作業手順の定め方 労働者の適正な配置の方法 | 2時間 |
指導及び教育の方法 作業中における監督及び指示の方法 | 2.5時間 |
危険性又は有害性等の調査の方法 その結果に基づき講ずる措置 設備、作業等の具体的な改善の方法 | 4時間 |
異常時における措置 災害発生時における措置 | 1.5時間 |
作業に係る設備及び作業場所の保守管理の方法 労働災害防止についての関心の保持及び労働者の創意工夫を引き出す方法 | 2時間 |
安全衛生責任者の職務等 | 1時間 |
統括安全衛生管理の進め方 | 1時間 |
職長教育とWeb受講のまとめ
職長教育とは?
職長は、労働者の安全と健康を確保するうえでの重要な役割を担うポジションです。
職長教育では、職長として従事するうえで必要な知識や措置方法について学びます。 また、職長は安全衛生責任者と兼任することが多いため、安全衛生責任者教育とセットになっているのも特徴です。 講習を修了すると必要な知識・修了証が得られ、自身の付加価値がアップしているでしょう。
職長教育はWeb受講で受講可能?
職長教育は、Webで受講可能です。Webで受講する場合、会場に足を運んだり講師を呼んでスケジュールを調整したりする必要がありません。
また、SATの講習ではスマートフォンやPCで場所を選ばず受講できるのも特徴です。 自身のスケジュールにあわせて、職長として必要な知識を身につけられます。