危険物取扱者

危険物取扱者の合格発表はいつどのように発表されるの?合格率や試験内容も紹介します

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危険物取扱者とは、一定数量以上の危険物を貯蔵する施設にて、危険物を取り扱うために必要な国家資格です。

一定数を超える危険物を貯蔵する施設とは、ガソリンスタンド、化学工場、石油貯蔵タンクなどがあげられます。

危険物取扱者の試験は、全国各地で随時試験が開催されており、合格発表もさまざまな方法で行われます。

この記事では、危険物取扱者の合格発表の時期や方法について詳しくみていきましょう。

危険物取扱者の合格者の発表時期と方法

危険物取扱者の合格発表時期は、受験した際の「一般財団法人 消防試験研究センター」の支部によって異なります。

「一般財団法人 消防試験研究センター」の支部は全国各地に設置されています。

受験する支部によって、試験日程と合格発表の時期も異なるのです。

各支部から試験日程を公表されるときに、合格発表の日程も発表されるので確認しておきましょう。

各支部の試験日程・合格発表日は以下の「一般財団法人 消防試験研究センター」のホームページで確認してください。

参照:一般財団法人 消防試験研究センター

受験地別の合格発表日の目安については、次のとおりです。

受験地合格発表日
北海道3週間前後
東京都2週間前後
大阪府3週間前後
福岡県約1ヶ月後

※正確な合格発表日は、「一般財団法人 消防試験研究センター」各支部のホームページで確認しましょう。

危険物取扱者の合格発表の方法は以下の3つの形式で発表されます。

No危険物取扱者の合格発表方法
1「一般財団法人 消防試験研究センター」の各支部にある窓口にて、合格した受験者の受験番号が公示されます。
2合格発表から2~3日後、受験者には郵便ハガキ(試験結果通知書)で合否結果が通知されます。ただし、所要日数には地域によって差異があります。
3「一般財団法人 消防試験研究センター」のホームページにある「試験合格者受験番号掲示」ページにて確認できます。

危険物取扱者の試験内容

危険物取扱者の試験区分には、甲種・乙種・丙種の3種類があります。それぞれにおける試験内容については、次のとおりです。

それぞれの試験区分によって出題数や試験時間も異なるので、情報は必ず確認しておきましょう。

試験区分試験内容試験時間出題数
甲種危険物に関する法令2時間30分15問
物理学および化学10問
危険物の性質ならびにその火災予防および消火の方法20問
乙種危険物に関する法令2時間15問
基礎的な物理学および基礎的な化学10問
危険物の性質ならびにその火災予防および消火の方法10問
丙種危険物に関する法令1時間15分10問
燃焼および消火に関する基礎知識5問
危険物の性質ならびにその火災予防および消火の方法10問

危険物取扱者の合格率

危険物取扱者乙種・甲種・丙種の3区分における過去3年間の合格率については、次のとおりです。それぞれの難易度について見ていきましょう。

実施年度区分受験者数合格者数合格率
平成30年度乙種※304,356人136,471人44.8%
甲種20,977人8,358人39.8%
丙種30,028人15,366人51.2%
令和元年度乙種※282,416人126,875人44.9%
甲種19,540人7,721人39.5%
丙種27,523人13,879人50.4%
令和2年度乙種※250,889人112,721人44.9%
甲種17,957人7,632人42.5%
丙種23,484人12,684人54.0%

※乙種に関しては、1種~6種までの合計を掲載

さらに詳しく!
危険物取扱者の種類|甲種、乙種、丙種の特徴と違いをわかりやすく解説

危険物取扱者に合格したらやること

ここからは、危険物取扱者の試験に合格した後の免状交付申請の流れを見ていきましょう。ホームページや支部窓口にて合格発表が行われた後、2〜3日程度で試験結果通知書のハガキが届きます。

見開きハガキとなっており、ハガキを開くと合否区分に合格・不合格の文字が記載されています。

ハガキの左側は「試験結果通知書」、右側は「免状交付申請書」になっているので、切り離さずに免状交付申請として郵送します。

試験結果通知書には「いつまでに申請すれば何月何日までに免状を発送できます」と記載されています。

新規免状の交付には必要書類などを準備して、以下の流れで交付申請をしてください。

ステップ⑴申請先
受験した各道府県のセンター支部に申請します。
(東京都の場合は中央試験センター)

ステップ⑵申請に必要なもの
下記の必要書類・封筒を用意しましょう。
免状交付申請書および試験結果通知書
 免状交付申請書と試験結果通知書は切り離さないようにしてください。

試験日後6ヶ月以上経過して申請する場合は、新たに写真1枚が必要です。

⑵既得免状
 現に交付を受けている危険物取扱者免状または消防設備士免状をお持ちの方

⑶新たに交付される免状を郵送で希望される方は、免状を受け取るための送付用封筒

免状の返送封筒の形状は、定形封筒(長さ14cm~23.5cm、幅9cm~12cm)です。封筒の表面には、郵便番号・住所・氏名を記入します。404円分(簡易書留郵便料金)の切手を貼付、裏面の下部に受験番号を記入してください。

ステップ⑶手数料
収入証紙 2,900円分(1種類につき) 
※申請先の都道府県ごとに手数料の申請方法は異なります。

必要書類(交付申請書、収入証紙、返送封筒、返信切手)などが整ったら、申請封筒に必要書類を入れて簡易書留にて郵送してください。

ここからは、申請先ごとに注意点を見ていきましょう。

◆申請先が道府県(大阪府、広島県を除く)の場合は、申請先道府県の収入証紙(※福岡県の場合は領収証紙)を申請書裏面の下部に貼って申請します。

複数の種類を同時に申請する場合は、1種類ごとに申請書を作成します。それぞれの申請書の裏面に2,900円分の収入証紙を貼ってください。

◆申請先が東京都の場合は、試験会場で配布された専用の納付書で東京都指定金融機関などに納付後、領収証書の原本を申請書に添えて申請しましょう。 

中央試験センターの窓口では、現金による納付も可能です。

◆申請先が大阪府の場合は、試験会場で配布された専用の納付書で指定金融機関などへ納付、またはコンビニエンスストアで納付します。

「簡易書留」はポスト投函ではなく、必ず郵便局の窓口から郵送するようにしましょう。

その後、大阪府手数料納付済証(大阪府行政事務申請手続用)の原本または大阪府手数料納付済証(大阪府行政事務申請手続き用)の原本を申請書の裏面に貼って申請します。

申請先が広島県の場合は、広島県内各消防署で配布している専用の納付書で広島県指定金融機関などに納付します。

その後、払込証明書の原本を申請書の裏面に貼って申請しましょう。

危険物取扱者は合格のチャンスが大きい

危険物取扱者の試験は、他の国家試験と比べて、年間での実施回数が多いため、合格するチャンスは大きいと言えるでしょう。

試験の回数は、東京都はほぼ毎月行われており、他の道府県でも年に最低2回は実施されています。

住民票を登録している都道府県でなくても、どの都道府県で何回受けても問題ないのも嬉しいポイントです。

また、乙種と丙種の試験では年齢・性別・学歴・実務経験などの受験資格がないので受けやすい試験といえるでしょう。

気になる危険物取扱者試験問題の形式は、全て解答しやすいマークシート方式(乙種が5肢択一、丙種が4肢択一)です。記述問題や論述形式、面接はありません。  

合格ラインは、各科目60%以上獲得すれば合格できます。

また、乙種のいずれかの類を取得すれば、次回の試験からは3科目中1科目を受験するだけで、他の類の合格を狙えます。

初めに1つ合格すれば、他の類の資格を取得する際に負担が軽くなるのも嬉しいポイントです。

まとめ

今回は、危険物取扱者の合格発表の時期と方法、合格後の免状交付申請の流れをご紹介しました。

免状交付申請には必要書類が複数あるので、スムーズに申請が行えるよう、事前に必要書類を準備しておくとよいでしょう。

危険物取扱者の試験は実施頻度が多く合格が狙いやすいのが特徴です。しっかり勉強すれば一発で合格できる可能性は十分にありますので、是非試験にチャレンジしてみましょう。

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