低圧電気取扱者特別教育

低圧電気取扱業務特別教育の講師になる方法を徹底解説!

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低圧電気取扱業務特別教育は労働安全衛生法により、対象の業務につく人は受講することを義務付けられています。

あくまで特別教育であり資格ではないのですが、労働災害を未然に防ぐ目的として大切な講習となっています。

この記事では、低圧電気取扱業務特別教育の講師になる方法を詳しく解説していきます。

低圧電気取扱業務特別教育の内容【学科と実技がある】

低圧電気取扱業務特別教育ではどのようなことを学ぶのでしょうか。まず、どんなカリキュラムがあるのか把握しておきましょう。

特別教育で学ぶ内容は労働安全衛生法により定められています。低圧電気取扱業務特別教育の内容と時間について、以下の表にまとめてみました。

学科講習内容時間
低圧の電気に関する基礎知識1時間
低圧の電気設備に関する基礎知識2時間
低圧用の安全作業用具に関する基礎知識1時間
低圧の活線作業及び活線近接作業の方法2時間
関係法令1時間

学科は合計で7時間となります。主に低圧電気に関する基本的な知識を学習することとなります。安全な作業を行うためには基礎知識が一番重要ですので、しっかりと学びましょう。

そして、実技講習は対象の業務によって2通りの講習内容があります。

まず、「充電部が露出している開閉器の操作方法」についてのみの1時間以上の講習。
もう一つは、「充電電路の敷設若しくは修理の業務」についても行う7時間以上の講習があります。

実技が1時間以上の場合は1日講習となり、実技が7時間以上の場合は2日間講習となることが多いです。

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低圧電気取扱業務特別教育講習は全国の講習機関で実施されています。また、学科科目だけであればオンラインでも受講が可能です。

低圧電気取扱業務特別教育の講師に必要なもの

基本的にはこの特別教育を行う際に、特別な資格は不要です。

ただし、講師自身が低圧電気取扱業務に関する十分な知識や経験を有している必要があります。

十分な知識や経験とはどういった人を指すのかというと、講師養成講習を受けている人、または低圧電気取扱業務特別教育を修了されている方などが望ましいです。ただし、特別教育を修了しただけで現場経験の少ない人が講師をしても、内容が薄い講習になってしまうので注意しましょう。

事業所で特別教育を実施した場合は、実施した証明を記録しておかなければいけません。

記録内容は、科目・時間・教材・講師名・名簿・修了証番号などで、その記録を3年間保存する必要があります。

また、事業所で開催した場合に、留意しなければいけない点がもう1点あります。それは特別教育を受けている時間は労働時間になるということです。

みんながまとまって集まる時間がないからと言って、お昼休み等で開催してはいけません。

低圧電気取扱業務特別教育の講師養成講習を受ける

事業所で低圧電気取扱業務特別教育の講師をしたいという方は、講師養成講習を受講することをおすすめします。

講師養成機関で確実に知識を身に付けることにより、低圧電気に関する勉強だけでなく、指導のやり方のコツを教わることができるのでおすすめです。ここでは、2か所の講習について解説します。

中災防のインストラクターコース

このインストラクターコースでは、低圧電気に関する安全管理や事故防止対策、法令を学ぶほかに、教育の技術や指導案の作成など実践的な内容を含めて技術を磨くことができます。

No.項目内容
1講習名電気取扱作業特別教育インストラクターコース(低圧)
2講習場所東京安全衛生教育センター
3講習期間3日間
4講習内容電気に関する知識
電気設備に関する知識
安全作業用具に関する知識
活線作業及び活線近接作業の方法
関係法令
教育方法(指導案の作成、役割演技)
総合演習(実習)
5受講料78,100円(テキスト代、消費税含む)

詳細については、中防災のホームページをご覧ください。

建防災の講師養成講座

この協会は、建設業を営む事業主及び事業主の団体が会員となって組織された団体であり、建設業における労働災害防止を図ることを目的に設立されました。
講習期間は1日間ですが、基礎的な知識を身に付けて、講師として活躍できるカリキュラムを学ぶことができます。

No.項目内容
1講習名低圧電気取扱い業務特別教育講師養成講座
2講習場所三田鈴木ビル 講習会場(東京都港区芝 5-20-14)
3講習期間1日間
4講習内容低圧の電気設備に関する基礎知識
低圧用の安全作業用具に関する基礎知識
低圧の活線作業及び活線近接作業の方法
関係法令
実技教育の進め方
教育の仕方(教育技法)
5受講料35,000 円(税込み)

詳細については、建災防の講座案内をご覧ください。

低圧電気取扱業務特別教育の講師を目指そう

低圧電気取扱業務特別教育の講師になる方法について紹介してきました。

今回ご紹介した講師の養成講座を開催されている機関はほんの一例ですので、気になる方は自分で調べてみるのもいいかと思います。

講師という立場上、当然、教わる人よりも豊富な知識と経験を有している必要があります。講習で習うカリキュラムは必要最低限のことですので、自分が実際に現場に出て、低圧電気の作業に従事することによって、より説得力のある講義ができるのではないでしょうか。

もし講習をまだ受けていないという方は、好きな時間帯に受講できるオンラインの特別教育プログラムもあります。こちらも是非参考にしてみてください。

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