電気系資格
第一種電気工事士

【解説付き】第一種電気工事士ではどんな問題が出る?過去の問題例を紹介

【解説付き】第一種電気工事士ではどんな問題が出る?過去の問題例を紹介

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第一種電気工事士は、第二種電気工事士の内容に高圧が加わった問題が出題されます。

しかし、実際の生活で高圧に携わることがないため、参考書を読んだだけではイメージができないでしょう。そのため、第一種電気工事士は、第二種電気工事士よりも勉強の効率が低下することが多いのです。

そうならないためにも、第一種電気工事士の過去問を解きながら効率良く勉強をしましょう。

そこで今回は、第一種電気工事士の出題内容と問題例、問題の傾向を掴むための勉強方法について解説します。

第一種電気工事士試験の概要

具体的な問題例を見る前に、まずは試験の方式について紹介します。

試験日

第一種電気工事士試験は令和6年度より年2回の実施となりました。令和8年度の試験日程は以下の通りです。

  上期 下期
学科試験(CBT方式) 4/1~5/8 9/11~10/18
学科試験(筆記試験) 実施無し 10/4
技能試験 7/4 11/21

引用元:一般財団法人 電気技術者試験センター

学科試験

学科試験の出題範囲について見ていきましょう。
第二種電気工事士の範囲に高圧の問題が加わっているため、出題範囲は広くなっています。

1.電気に関する基礎理論
2.配電理論および配線設計
3.電気応用
4.電気機器、蓄電池、配線器具、電気工事用の材料及び工具並びに受電設備
5.電気工事の施工方法
6.自家用電気工作物の検査方法
7.配線図
8.発電施設、送電施設及び変電施設の基礎的な構造及び特性
9.一般用電気工作物等及び自家用電気工作物の保安に関する法令

学科試験はマークシート形式の四肢択一方式で、試験時間は140分あります。
試験時間には余裕があるので、間違えないように解いてください。

技能試験

続いて、技能試験で求められる知識と技術について見ていきましょう。

1.電線の接続
2.配線工事
3.電気機器・蓄電池及び配線器具の設置
4.電気機器・蓄電池・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具の使用方法
5.コード及びキャブタイヤケーブルの取付け
6.接地工事
7.電流・電圧・電力及び電気抵抗の測定方法
8.自家用電気工作物の検査
9.自家用電気工作物の操作及び故障箇所の修理

技能試験では、配布された配線図を60分以内に施工しなければいけません。
そのため、欠陥なくスムーズに作業することが大切です。

電気工具の追加、練習量の増加などを行って計画的に攻略しましょう。

実際にチャレンジしてみよう!第一種電気工事士の問題例

ここでは、実際に出題された過去問題を掲載します。

出題頻度の高い問題をピックアップしています。次の第一種電気工事士の問題にチャレンジしてみましょう。

一般問題

第一種電気工事士の一般問題とその解答を紹介します。

Q1.高圧受電設備の短絡保護装置として、適切な組合せは?

1.過電流継電器 高圧柱上気中開閉器
2.地絡継電器 高圧真空遮断器
3.地絡方向継電器 高圧柱上気中開閉器
4.過電流継電器 高圧真空遮断器

(問題:第一種電気工事士 令和7年度(2025年度)下期

解答.4

1:誤り。高圧柱上気中開閉器(PAS)は主に区分開閉、負荷電流の開閉を目的とした機器。
2:誤り。地絡継電器(GR)は地絡事故を検出する装置。
3:誤り。地絡方向継電器(DGR)は地絡事故地絡方向判定を行う装置。さらにPASも短絡遮断器としては不適切。
4:正しい。高圧受電設備では、OCR(過電流継電器)、VCB(真空遮断器)の組合せが最も代表的。OCRが異常電流を検出し、VCBが回路を遮断する。

Q2.法の目的に関する記述として,正しくないものは。?

1.「電気工事士法」は、電気工事の欠陥による災害の発生の防止に寄与することを目的とする。
2.「電気工事業の業務の適正化に関する法律」は、電気工事士の従事する作業の規制を行うことにより、電気工作物の保安の確保に資することを目的とする。
3.「電気用品安全法」は、電気用品による危険及び障害の発生を防止することを目的とする。
4.「電気事業法」は、電気の使用者の利益保護、電気事業の健全な発達、公共の安全を確保及び環境の保全を図ることを目的とする。

(問題:第一種電気工事士 令和8年度(2026年度)上期

解答.2

解説

1:正しい。電気工事士法は、工事の欠陥による災害防止を目的とする。
2:誤り。電気工事士の作業規制は、「電気工事士法」の目的である。
3:正しい。電気用品安全法は、電気用品による危険や障害の発生防止を目的とする。
4:正しい。電気事業法は、使用者の利益保護や電気事業の健全な発達などを目的とする。

配線図に関する問題

続いて配線図に関する問題とその解答を紹介します。

単線結線図(令和6年度 下期 問題分)

Q1.①で示す計器用変成器の名称と文字記号の組合せとして,正しいものは?

1.電力需給用計器用変成器 EVT
2.電力需給用計器用変成器 VCT
3.零相計器用変圧器 ZVT
4.零相計器用変圧器 ZCT

(問題:第一種電気工事士 令和6年度(2024年度) 下期 配線図問題

解答.2

解説
受電設備で非常によく使われる機器です。

単線結線図(令和8年度 上期 問題分)

Q2.④で示す機器に関する記述として、正しいものは?

1.電路に地絡が生じた場合、電路を自動的に遮断する。
2.過負荷電流及び短絡電流を自動的に遮断する。
3.過負荷電流は遮断できるが、短絡電流は遮断できない。
4.負荷電流が流れていない状態で開閉する。

(問題:第一種電気工事士 令和8年度(2026年度)上期出題例

解答.4

解説

1:誤り。これは地絡遮断器(GR)などの説明である。
2:誤り。これは真空遮断器(VCB)などの説明である。
3:誤り。これは高圧負荷開閉器(LBS)などの説明である。
4:正しい。④は断路器(DS)であり、アーク消弧能力がないため負荷電流のない状態で開閉する。

第一種電気工事士の問題傾向を掴む勉強方法

参考書選びのポイント

第一種電気工事士の資格試験に合格するには参考書の見極めが肝心です。参考書選びにはポイントがありますのでご紹介します。

  • 合格者からの評価が高い参考書を選ぶ
  • 過去問題は最低でも3年分を行うこと

合格者の評価が高い参考書として挙げられるのがオーム社の参考書です。合格者だけでなく、講師からの評価も高いため、信頼ができます。 そして、3年分の過去問題を解くことが重要な理由は、出題傾向が似ているからです。傾向を掴むことで合格が近づきます。 次に具体的な参考書のおすすめを紹介します。

おすすめの参考書

■第一種電気工事士学科試験完全マスター
著者(出版社):オーム社

第一種電気工事士の学科試験の定番の受験テキストです。直近の出題傾向を分析し、出題頻度の高い問題が凝縮されています。

■2026年版 第一種電気工事士技能試験 公表問題の合格解答
著者(出版社):オーム社

技能試験の勉強はこの一冊あれば間に合うと評判です。電気技術者試験センターより公表された候補問題10問をベースに、寸法、使用材料、施工条件等を予想して問題を作成しています。写真や電線、ケーブルの切断寸法、電気回路図、完成施工写真など視覚的にわかりやすい解説がされています。

数年分の過去問題を解く

第一種電気工事士は、過去問題と類似した問題が多く出題されます。
そのため、過去問題を中心にした勉強方法は、問題の傾向を掴むのにかなり効果的です。

大体3~5年分くらいに1回は似たような問題が出るため、問題の傾向を掴むには5年分以上の過去問題を解きましょう。

10年分を2周やり込めば学科試験に合格できる力は身に付きます。

ただ、問題を適当に解いても力は身に付きません。
効率の良い勉強方法については、次の項目を参考にしてください。

間違えた問題はしっかり解説を読む

第一種電気工事士は過去問と類似した問題が多く出題されるため、解けない問題を1問でも解けるようになれば、合格に大きく近づきます。

間違えた問題はしっかりと解説を読んで理解し、次に同じ問題が出題された際に間違えないようにしましょう。

それができると自然と点数は伸びます。

「得意な分野を伸ばす」というよりは「苦手な分野を無くす」といった勉強方法が第一種電気工事士では効果的です。

解説を読みながらじっくりと攻略していきましょう。

通信講座を利用して頻出問題の対策をする

「仕事が忙しくて勉強ができない」
「少しお金をかけて効率良く勉強したい」

こういった社会人の方にオススメなのが通信講座の受講です。

通信講座は専用の講義動画とテキストを用いるため、初心者の方でも分かりやすいのが特徴です。

また、試験に良く出題されるポイントを教えてもらえるので、独学よりもはるかに問題の傾向が掴みやすくなります。

受講料が必要なため、簡単に決断できませんが、何度も受験して不合格になるのを繰り返すのであれば、1回受講して1年で合格した方が間違いなく効率的です。

仕事に必要な方で効率の良い勉強をしたい方であれば、特に通信講座の受講を考えてください。

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  • 技能試験も問題なし!
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まとめ

この記事では、第一種電気工事士の出題傾向と問題例について解説しました。
記事の内容について簡単にまとめておきます。

第一種電気工事士試験の内容
学科試験
1.試験時間:140分
2.問題形式:マークシート四肢択一方式
3.合格基準:60点以上

技能試験
1.施工時間:60分
2.問題形式:実技形式
3.合格基準:欠陥の有無

第一種電気工事士の出題傾向を掴む勉強方法
1.3~5年分の過去問題を解く
2.間違えた問題の解説をしっかりと読む
3.通信講座を受講して出題頻度の高いポイントを掴む

第一種電気工事士は、第二種電気工事士よりも難易度が高いです。

しかし、基本的な出題形式や問題の出題内容は例年酷似しているため、合格できない試験ではありません。

過去問題を中心にした勉強方法で効率良く勉強していきましょう。

取りたい資格・知りたいことをお選びください