第一種電気工事士

【解説付き】第一種電気工事士ではどんな問題が出る?過去の問題例を紹介

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第一種電気工事士は、第二種電気工事士の内容に高圧が加わった問題が出題されます。

しかし、実際の生活で高圧に携わることがないため、参考書を読んだだけではイメージができないでしょう。そのため、第一種電気工事士は、第二種電気工事士よりも勉強の効率が低下することが多いのです。

そうならないためにも、第一種電気工事士の過去問を解きながら効率良く勉強をしましょう。

そこで今回は、第一種電気工事士の出題内容と問題例、問題の傾向を掴むための勉強方法について解説します。

第一種電気工事士試験の概要

具体的な問題例を見る前に、まずは試験の日程や合格率について紹介します。

試験日

第一種電気工事士試験の試験日は1年に1度だけです。筆記試験は10月、技能試験は12月になっています。試験日は以下の通りです。

■令和2年度第一種電気工事士試験実施日程

筆記試験
10月 4日(日)
技能試験
技能-1 12月12日(土)
または
技能-2 12月13日(日)

第一種電気工事士技能試験、第二種電気工事士下期技能試験は、47都道府県に試験地があり、 試験地の約半分で土曜日に実施し、残りの試験地で日曜日に実施しています。 同一試験地で両試験を1日で受験することはできません。
第一種、第二種のどちらも受験したい方 は、 土・日に別々の試験地で受験する必要があります。

※参考:https://www.shiken.or.jp/schedule/pdf/R02denkounitteiaki8.pdf

受験申込受付日

第一種電気工事士試験の申し込み方法はインターネット、もしくは郵送の2種類です。申込書の配布時期は6月下旬から開始されます。令和2年度の第一種電気工事士試験の受験申込受付期間は以下の通りです。

受験申込受付期間
6月18日(木)~7月2日(木)

※一種と二種を同時に受験することもできます。

インターネットでの申し込みは10時~17時まで受け付けています。郵送申し込みは最終日の消印が有効です。前もって準備しましょう。

合格率

過去5年間分の第一種電気工事士の試験合格率を筆記と技能に分けてまとめました。

■筆記試験の合格率

受験者 合格者 合格率
2014年 38,776 16,649 43%
2015年 37,808 16,153 42%
2016年 39,013 19,627 50%
2017年 38,427 18,076 47%
2018年 36,048 14,598 40%

■実技試験の合格率

受験者 合格者 合格率
2014年 19,645 11,404 58%
2015年 21,739 15,419 70%
2016年 23,677 14,602 61%
2017年 24,188 15,368 63%
2018年 19,815 12,434 62%

以上の通り、筆記試験の合格率は40%前後となっています。実技試験の合格率は60%と筆記より合格率が高いですが、油断せずに過去問題を行い、準備万端にしておきましょう。

筆記試験と技能試験ともに、第二種電気工事士よりもレベルアップしているので、それぞれの科目の内容を確認してください。

筆記試験

筆記試験の出題範囲について見ていきましょう。
第二種電気工事士の範囲に高圧の問題が加わっているため、出題範囲は広くなっています。

1.電気に関する基礎理論
2.配電理論および配線設計
3.電気応用
4.電気機器、蓄電池、配線器具、電気工事用の材料及び工具並びに受電設備
5.電気工事の施工方法
6.自家用電気工作物の検査方法
7.配線図
8.発電施設、送電施設及び変電施設の基礎的な構造及び特性
9.一般用電気工作物及び自家用電気工作物の保安に関する法令

筆記試験はマークシート形式の四肢択一方式で、試験時間は140分あります。
試験時間には余裕があるので、間違えないように解いてください。

技能試験

続いて、技能試験で求められる知識と技術について見ていきましょう。

1.電線の接続
2.配線工事
3.電気機器・蓄電池及び配線器具の設置
4.電気機器・蓄電池・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具の使用方法
5.コード及びキャブタイヤケーブルの取付け
6.接地工事
7.電流・電圧・電力及び電気抵抗の測定方法
8.自家用電気工作物の検査
9.自家用電気工作物の操作及び故障箇所の修理

技能試験では、配布された配線図を60分以内に施工しなければいけません。
そのため、欠陥なくスムーズに作業することが大切です。

電気工具の追加、練習量の増加などを行って計画的に攻略しましょう。

実際にチャレンジしてみよう!第一種電気工事士の問題例

ここでは、実際に出題された過去問題を掲載します。

出題頻度の高い問題をピックアップしています。次の第一種電気工事士の問題にチャレンジしてみましょう。

一般問題

第一種電気工事士の一般問題とその解答を紹介します。

Q1.電気設備に関する基準において、交流電圧の高圧の範囲は?

1.600Vを超え7,000V以下
2.750Vを超え7,000V以下
3.600Vを超え10,000V以下
4.750Vを超え10,000V以下

(問題:第一種電気工事士 平成30年度(2018年度)追加試験分

解答.1

解説
この問題は電気設備技術基準からの出題です。

1:正解です。交流電圧の高圧の範囲です。
2:不正解です。直流電圧の高圧の範囲です。
3:不正解です。高圧の上限は7,000Vです。
4:不正解です。正しくは650~7,000Vです。

Q2.LEDランプの記述として誤っているものは。

1.LEDランプは、発光ダイオードを用いた照明用光源である。
2.白色LEDランプは、一般に青色のLEDと黄色の蛍光体による発光である。
3.LEDランプの発光効率は、白熱灯の発光効率に比べて高い。
4.LEDランプの発光原理は、ホトルミネセンスである。

(問題:第一種電気工事士 平成27年度(2015年度)一般問題

解答.4

1:正しいです。LEDとは発光ダイオードのことを指しています。
2:正しいです。青色のLEDと黄色の蛍光体により発光させています。
3:正しいです。LEDの発光効率は非常に高く、白熱灯の効率は全体的に低いです。
4:誤りです。LEDはLED専用のチップを使用して発光させています。

配線図に関する問題

続いて配線図に関する問題とその解答を紹介します。

単線結線図(平成27年度 問題分

Q1.2で示すストレスコーン部分の主な役割は。

1.機械的強度を補強する。
2.遮へい端部の電位傾度を緩和する。
3.電流の不平衡を防止する。
4.高調波電流を吸収する。

(問題:第一種電気工事士 平成27年度(2015年度)配線図問題

解答.2

解説
ストレスコーンの役割は、電位分布を分散させて、一箇所に電位が集中するのを緩和し、ケーブルの絶縁破壊を防ぐことです。

単線結線図(平成30年度追加分

Q2.3で示す機器の略号は。

1.VCT
2.LBS
3.VCB
4.UVR

解答.1

解説
3で示す機器は、計器用変成器を表しています。

1:VCTは、「計器用変成器」のことです。
2:LBSは、「高圧交流負荷開閉器」のことです。
3:VCBは、「真空遮断器」のことです。
4.UVRは、「不足電圧継電器」のことです。

第一種電気工事士の問題傾向を掴む勉強方法

参考書選びのポイント

第一種電気工事士の資格試験に合格するには参考書の見極めが肝心です。参考書選びにはポイントがありますのでご紹介します。

  • 合格者からの評価が高い参考書を選ぶ
  • 過去問題は最低でも3年分を行うこと

合格者の評価が高い参考書として挙げられるのがオーム社の参考書です。合格者だけでなく、講師からの評価も高いため、信頼ができます。

そして、3年分の過去問題を解くことが重要な理由は、出題傾向が似ているからです。傾向を掴むことで合格が近づきます。

次に具体的な参考書のおすすめを紹介します。

おすすめの参考書

■第一種電気工事士筆記試験完全マスター(改訂3版)

著者(出版社):オーム社

第一種電気工事士の筆記試験の定番の受験テキストです。直近の出題傾向を分析し、出題頻度の高い問題が凝縮されています。

■2019年版 第一種電気工事士技能試験 公表問題の合格解答

著者(出版社):オーム社

技能試験の勉強はこの一冊あれば間に合うと評判です。電気技術者試験センターより公表された候補問題10問をベースに、寸法、使用材料、施工条件等を予想して問題を作成しています。写真や電線、ケーブルの切断寸法、電気回路図、完成施工写真など視覚的にわかりやすい解説がされています。

数年分の過去問題を解く

第一種電気工事士は、過去問題と類似した問題が多く出題されます。
そのため、過去問題を中心にした勉強方法は、問題の傾向を掴むのにかなり効果的です。

大体3~5年分くらいに1回は似たような問題が出るため、問題の傾向を掴むには5年分以上の過去問題を解きましょう。

10年分を2周やり込めば筆記試験に合格できる力は身に付きます。

ただ、問題を適当に解いても力は身に付きません。
効率の良い勉強方法については、次の項目を参考にしてください。

間違えた問題はしっかり解説を読む

第一種電気工事士は過去問と類似した問題が多く出題されるため、解けない問題を1問でも解けるようになれば、合格に大きく近づきます。

間違えた問題はしっかりと解説を読んで理解し、次に同じ問題が出題された際に間違えないようにしましょう。

それができると自然と点数は伸びます。

「得意な分野を伸ばす」というよりは「苦手な分野を無くす」といった勉強方法が第一種電気工事士では効果的です。

解説を読みながらじっくりと攻略していきましょう。

通信講座を利用して頻出問題の対策をする

「仕事が忙しくて勉強ができない」
「少しお金をかけて効率良く勉強したい」

こういった社会人の方にオススメなのが通信講座の受講です。

通信講座は専用の講義動画とテキストを用いるため、初心者の方でも分かりやすいのが特徴です。

また、試験に良く出題されるポイントを教えてもらえるので、独学よりもはるかに問題の傾向が掴みやすくなります。

受講料が必要なため、簡単に決断できませんが、何度も受験して不合格になるのを繰り返すのであれば、1回受講して1年で合格した方が間違いなく効率的です。

第一種電気工事士は1年に1回しか受験できないため、仕事に必要な方で効率の良い勉強をしたい方であれば、特に通信講座の受講を考えてください。

まとめ

この記事では、第一種電気工事士の出題傾向と問題例について解説しました。
記事の内容について簡単にまとめておきます。

第一種電気工事士試験の内容
筆記試験
1.試験時間:140分
2.問題形式:マークシート四肢択一方式
3.合格基準:60点以上

技能試験
1.施工時間:60分
2.問題形式:実技形式
3.合格基準:欠陥の有無

第一種電気工事士の出題傾向を掴む勉強方法
1.3~5年分の過去問題を解く
2.間違えた問題の解説をしっかりと読む
3.通信講座を受講して出題頻度の高いポイントを掴む

第一種電気工事士は、第二種電気工事士よりも難易度が高いです。

しかし、基本的な出題形式や問題の出題内容は例年酷似しているため、合格できない試験ではありません。

過去問題を中心にした勉強方法で効率良く勉強していきましょう。

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