第一種電気工事士

第一種電気工事士の技能試験に必要な工具をそろえよう

第一種電気工事士の技能試験に必要な工具をそろえよう

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第一種電気工事士は、変電所や発電所、ビルなどの電気工事に必要な資格です。また、業務独占資格ですので、電気工事士取得者でなければ電気機器組み立てや配線などはできません。

第一種電気工事士の資格を取得するためには、筆記試験だけでなく技能試験にも合格するのが必須条件です。また、技能試験では工具を使用し、指定された配線や機器組み立て、接続を時間内に完了する内容となっています。

そこで、今回は第一種電気工事士の資格取得を目指している方へ向けて、技能試験の工具に関するルールや種類をはじめ、選び方までわかりやすく解説します。

技能試験の工具は自分でそろえる

技能試験は、筆記試験の合格者もしくは免除者のみ受けられます。試験の順番としては、筆記試験の2ヶ月後に技能試験が実施される流れです。

ちなみに2020年の第一種電気工事士は、筆記試験10月4日(日)、技能試験12月12日(土)・13日(日)の予定です。技能試験が2日間にかけて実施されている理由は、受験者を2回に分けているためです。

試験時間は60分で、事前に公開される10種類の候補問題から1つ出題されます。また、出題される問題は単線図で表記されているので、複線図に直したうえで作業を進めるのが基本です。

第一種電気工事士の技能試験は、第二種電気工事士と同じく自分で工具をそろえる必要があります。

第一種電気工事士技能試験に必要な工具

続いては、第一種電気工事士技能試験に必要な工具と、各工具の特徴や用途、選び方についてわかりやすく解説します。また、電動工具以外の指定工具をそろえる必要があるので、間違えないようにしましょう。

ちなみに、指定されている範囲は商品ではなく工具の種類です。そして、指定工具は7点ですが、ストリッパーなど指定以外の工具(電動工具以外)も持ち込むことができます。

電工ナイフ

電工ナイフとは、文字通りナイフですが電気工事用に作られているため、切れ味やサイズなどが調整されています。

用途は主に電線の被覆剥がしです。電線は芯線と被覆の2種類で構成されていて、芯線の周囲を被覆で覆っているのが特徴です。

そして、電線を端子台やスイッチ、コンセント、遮断器などあらゆる器具と接続するためには、被覆を剥がさなければいけません。そこで、電工ナイフを使用して電線の芯線を傷つけないよう被覆を剥がします。

電工ナイフを選ぶときは、先端が尖っていない形状で折りたためるタイプから検討しましょう。

ドライバー(プラス・マイナス)

技能試験では、端子台やアウトレットボックスなどにネジが含まれているため、ドライバーで固定しなければいけません。

また、プラスドライバーだけでなく、マイナスドライバーも用意しておきましょう。

マイナスドライバーは、ネジを固定するためだけでなく配線器具を外す際に差し込んで電線を引き抜くなど、器具取り付けや取り外しの際に重要な役割を持っています。

ドライバーを選ぶ際は、ネジを取り付けやすい先端に磁気を帯びているタイプや、電工ドライバーと呼ばれるタイプから検討しましょう。

電工ドライバーは、持ち手が丸く成形され絶縁体となっているのが特徴です。

ウォーターポンププライヤー

ウォーターポンププライヤーとは、ペンチのように開いたり閉じたりしますが、先端の開閉範囲を調整できるのが大きな特徴です。

使用方法は、先端のジョイントを固定部品のサイズに合わせてスライドし、ペンチのように挟んで固定、回します。一般的には5段階のスライド調整で設計されていて、電気工事に使用するプライヤーも5段階仕様で対応可能です。

電気工事での用途は、アウトレットボックスと金属管を接続する場合のロックナット締め付けや、接地用のクランプ取り付けなどに使用します

ウォーターポンププライヤーは、全長225mmのタイプから選ぶのがいいでしょう。また、手が小さい方は全長195mmもおすすめです。

スケール

スケール(メジャー)とは、定規と同じく長さや幅を測定する尺のことです。第一種電気工事士で指定されているスケールは、直尺(定規のようにまっすぐなスケール)や巻き取り形式どちらでも問題ありません。

しかし、技能試験はテーブルの上に工具と器具、材料を置き、隣には別の受験者が作業している状況です。作業スペースを考えた場合は、直尺を選ぶのがおすすめです。

電線の長さなど、1㎜単位で精度を求められる試験ではありませんので、一般的なスケールで問題ありません。

圧着工具

電気工事では、器具と電線を接続するためのリングスリーブを使用します。そして、第一種電気工事士技能試験にも、リングスリーブは用意されています。

リングスリーブの形は、器具を取り付けるためのリング(ネジを差し込み固定する)と、電線を接続する円筒形状で構成されているのが特徴です。そして、電線とリングスリーブを接続するためには、リングスリーブ用圧着工具で圧着しなければいけません。

圧着工具には、各リングスリーブのサイズに合わせた圧着形状があるので、1台で試験に対応可能です。

購入の際は、リングスリーブがJIS規格(JIS-C9711)に適合した圧着工具から選ぶのが大切です。また、黄色の持ち手が、技能試験で使用するタイプです。

あとは手の大きさや力に合わせて、サイズを選ぶといいでしょう。

ペンチ

ペンチは、部品を挟んで固定するだけでなく、中央部分に切断機能を持っています。技能試験では、電線の曲げ加工や器具の固定など、幅広く使用するのが特徴です。

ペンチを選ぶ時は、150~170mm程度の全長のものから購入を検討するのがいいでしょう。もし、自分に合ったサイズがわからない時は、ホームセンターの店員さんに聞いてみるのもおすすめです。

そして、安すぎるペンチは選ばないことです。価格帯が上がるほど、ペンチの切れ味や開閉しやすさ、耐久性なども変わります。

指定工具以外だが便利なストリッパー

指定工具ではありませんが、電線の被覆剥がしをスピーディにこなせるストリッパーも用意しておきましょう。

ストリッパーとは電線の被覆を剥がせる工具のことで、ペンチのような形状です。また、先端の型に電線を設置し、ストリッパーを閉じて引き抜くと簡単に被覆が剥がれます。

メーカーによっては、ワンタッチで被覆を剥がせる機能を持ったワイヤーストリッパーもあるので、よりスピーディに作業を進められますよ。

被覆剥がしは電工ナイフでも可能ですが、どうしても芯線まで傷つけてしまったり時間がかかったりする場合は、ストリッパーがおすすめです。

ストリッパーを選ぶ際は、通常の電線に使用できるストリッパー、VVFケーブル専用のストリッパー、ワイヤーストリッパーなど種類を確認しましょう。

技能試験の工具を選ぶ際のポイントと注意点

ここからは、技能試験に使用する工具選びのポイントや注意点を紹介します。

壊れない新品のものを選ぶ

技能試験に使用する指定工具は7~9点、そして工具入れ・ボックスも必要です。そのため、合計2万円前後の費用がかかります。

しかし、だからといって中古品を選んではいけません。中古品は安い代わりに経年劣化や、長年使用されたことで破損・錆び・腐食などのリスクがあります。

万が一、技能試験中に工具が破損してしまったら、その時点で作業は中断、不合格です。また、怪我の危険性もあるので、必ず新品を購入しましょう。

価格が高すぎないものを選ぶ

電気工事に使用する指定工具は、1,000円台の電工ナイフ、5,000円前後の圧着工具など、それぞれ相場がおおよそ決まっています。

そして店頭・インターネットに限らず、価格の高すぎる工具は選ばないようにしましょう。

相場よりも価格が高い工具は、それだけ精度や加工品質、使用されている材料など良質です。しかし、第一種電気工事士技能試験で、非常に高い価格の工具を使用するメリットはほとんどありません。

電工ナイフは、一般的な価格帯の1,000円台で被覆剥がしが可能ですし、電工ドライバーは500円台で問題無く使用できます。

ですので、店頭・インターネットに限らず、価格の高すぎる工具は選ばないようにしましょう。

インターネットではセットでお得に販売されている

電気工事士専門のインターネットショップでは、指定工具をセットで販売しています。そして、価格は1万円~2万円台と、単品で購入するよりもお得です。

工具選びで悩んでいる方や仕事で忙しくホームセンターへ向かう時間がない方は、インターネットで販売されている工具セットを購入してみてはいかがでしょうか。

ちなみに、技能試験対策用の器具・材料セットも販売されているので、自宅で練習が可能です。

まとめ

第一種電気工事士の技能試験では、自分で工具を用意しなければいけません。また、技能試験で指定された工具は、ペンチ・電工ナイフ・スケール・ドライバー(プラス・マイナス)・圧着工具・ウォーターポンププライヤーの6種類7点です。

他には、被覆剥がしをスピーディに進められるワイヤーストリッパーやVVFストリッパーも、購入しておくと便利です。

工具選びの際は、今回紹介したポイントに加えて自分の手に合っているかサイズ確認しながら、比較検討してみましょう。

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