第二種電気工事士講座

資格について

第二種電気工事士とは 第二種電気工事士は、電気工事を安全に行うために必要な資格

第二種電気工事士は、電力会社から600V以下で受電する「一般用電気工作物」について、配線や電気工事の作業に従事できます。つまり、一般家庭や商店、小規模な事業所における電気工事が可能です。

第二種電気工事士は人気のある資格で、幅広い需要が見込まれるだけではなく、上級資格である第一種電気工事士を取得するのに必要な実務経験を積むうえでも非常に有利になります。

第二種電気工事士ができること 第二種電気工事士は生活に身近な施設に関わる仕事!

できること
01

小さな施設や住宅の電気工事

様々な箇所での電気工事に携わることができます。

戸建ての一般住宅、小規模なオフィスや工場、商店、家庭用の太陽光発電設備や燃料電池発電設備での配線や配電盤、電気設備の設置・交換の工事、スイッチやコンセントの設置や交換を行うことができます。

できること
02

現場代理人として活躍できる

電気工事における現場代理人としても活躍できます。
現場代理人とは、電気工事における現場監督の役割を担う仕事です。電気工事が図面通りに行われているか、現場で働く技術者の作業手順や方法が適切かどうかをチェックしなければいけません。

現場代理人は電気工事の専門家であることが求められるため、経験豊富な第二種電気工事士で現場代理人として活躍できることが可能です。

できること
03

DIYに役立てられる

DIYで自宅をリフォームする際に、コンセントなどの電気設備に関する箇所を扱うことが可能です。

受験方式 第二種電気工事士の受験方式

学科試験の概要

学科試験は、試験時間は120分間で、筆記方式(マークシート方式)またはCBT方式(コンピューター上で解答)のどちらかの方式での受験となります。
筆記方式、CBT方式どちらを選択しても、四肢択一式となっており、合格基準は6割です。

試験範囲は以下の通りです。

科目 範囲
1 電気に関する基礎理論 ①電流、電圧、電力及び電気抵抗 ②導体及び絶縁体
③交流電機の基礎概念 ④電気回路の計算
2 配電理論および配線設計 ①配電方式 ②引込線 ③配線
3 電気機器、配線器具並びに
電気工事用の材料および工具
①電気機器および配線器具の構造及び性能
②電気工事用の材料および用途 ③電気工事用の工具の用途
4 電気工事の施工方法 ①配線工事の方法
②電気機器および配線器具の設置工事の方法
③コードおよびキャブタイヤケーブルの取付方法 ④接地工事の方法
5 一般用電気工作物等の検査方法 ①検査の方法 ②導通試験の方法 ③絶縁抵抗測定の方法
④接地抵抗測定の方法 ⑤試験用器具の性能および使用方法
6 配線図 配線図の表示事項及び表示方法
7 一般用電気工作物等の保安に関する法令 ①電気工事法、同法施行令及び同法施行規則
②電気設備に関する技術基準を定める省令
③電気用品安全法、同法施行令、同法施行規則及び電気用品の技術上の基準を定める省令

ただし条件によっては学科試験が免除になるケースもあります。そのケースは以下の通りです。

  • ・前回もしくは前々回の第二種電気工事士の学科試験に合格
  • ・高校や大学などで、電気工事法で定める電気工学の課程を修了
  • ・第一種、第二種、第三種電気主任技術者免状を取得
  • ・鉱山保安法第18条規定の試験で、電気保安に関する事項を分掌する係員の試験に合格
  • ・旧電気事業主任技術者資格試験規則による事業主任技術者の資格を保有

技能試験の概要

技能試験は問題の配線図を一定時間内で施工する形式となっています。試験時間は40分間ですが、試験開始時刻よりも前に着席時刻が定められています。

試験範囲は以下の通りです。

  • ・電線の接続
  • ・配線工事
  • ・電気機器および配線器具の設置
  • ・電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料および工具の使用方法
  • ・コードおよびキャブタイヤケーブルの取付け
  • ・接地工事
  • ・電流、電圧、電力及び電気抵抗の測定
  • ・一般用電気工作物等の検査
  • ・一般用電気工作物等の故障箇所の修理

また、第二種電気工事士に受験資格はありません。

合格率 第二種電気工事士の合格率

合格率が学科試験は60%前後、技能試験は70%前後と難易度はそれほど高くなく、第二種電気工事士の合格率は電気の資格の中でも勉強がしやすく、一発合格が狙いやすい試験と言われています。

学科試験合格率平均データ

 

【円グラフ】ソースコードでご覧ください。上のdata-valueの値を変えてお使いください*小数点は使用不可です。この文は実際の画面では表示されません。

学科試験の
過去5年の合格率

59.0%
年度 総受験者数 合格者数 合格率
2024年度 132,462 77,045 58.2%
2023年度 134,025 79,655 59.4%
2022年度 145,088 81,179 56.0%
2021年度 156,553 92,640 59.2%
2020年度 104,883 65,114 62.1%

技能試験合格率平均データ

 

【円グラフ】ソースコードでご覧ください。上のdata-valueの値を変えてお使いください*小数点は使用不可です。この文は実際の画面では表示されません。

技能試験の
過去5年の合格率

71.8%
年度 総受験者数 合格者数 合格率
2024年度 94,238 66,215 70.3%
2023年度 95,337 67,749 71.1%
2022年度 97,659 70,888 72.6%
2021年度 116,276 84,684 72.8%
2020年度 72,997 52,868 72.2%

将来性 第二種電気工事士は様々な現場で活躍できる!

第二種電気工事士は、電気工事の現場や、建物のメンテナンスをする現場など、様々な現場で活躍することができます。
建物が存在する限り、電気を必要とします。日々の生活において電気が不可欠であるので、電気工事士が求められる仕事がなくなることはありません。

また、第二種電気工事士の資格を持っていれば、レベルの高い仕事を任せられるでしょう。仕事の幅が広がり、キャリアアップ、年収のアップのチャンス、転職のチャンスが多くなるでしょう。
設備管理業で働くうえで取得すると役立つ資格(ビルメン4点セット)の残りも取得するとさらに仕事の幅が増えます。

第二種電気工事士は「手に職」という言葉がふさわしい、将来性のある資格です。ぜひ、資格取得にチャレンジしてみてください。