建築物環境衛生管理技術者

建築物環境衛生管理技術者の難易度と、試験を突破する勉強方法

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建築物環境衛生管理技術者の資格は、ビルメンテナンス業界でも特に人気の高い厚生労働大臣免許の国家資格です。資格取得後は、建築物環境衛生管理技術者として特定建築物の監督ができます。社会的ニーズも高く年齢制限の幅もあり人気の資格ですが、それだけに受験者も多く難易度が高いと言われています。

しかし、試験対策を十分にすることで合格への確率も高くなります。ここでは、建築物環境衛生管理技術者の試験内容や難易度、合格への勉強方法などについてご紹介しています。就職や転職においても有利なので、ぜひ取得したい資格です。

建築物環境衛生管理技術者とは

建築物環境衛生管理技術者は、一般的にはビル管理士やビル管と呼ばれています。正式名称と通称がかなり違うので注意をしたいところです。建築物環境衛生管理技術者試験は、公益財団法人日本建築衛生管理教育センターが主催しています。

よく似た資格にビル設備管理技能士がありますが、主催する団体が違うので、間違えないように気をつけましょう。

建築物環境衛生管理技術者の資格は、「建築物における衛生環境の確保に関する法律」を根拠としています。デパート、ホテル、オフィスビル、商業施設、学校、映画館といった大きい建物の維持管理や監督を行うのが主な役割です。具体的には、空気環境測定や空調設備、給排水や清掃、害虫防除などです。

特定建築物は、延べ面積3,000平方メートル以上、学校に関しては8,000平方メートル以上の建物が対象となり、建築物環境衛生管理技術者を置くことが義務付けられています。

特定建築物内における維持管理のほか清掃業者との打ち合わせ、自治体や周辺の建物に関わる人達との協議、交渉といった内容も業務に含まれるため、トータルマネジメントの役割も必要とされる仕事です。

建築物環境衛生管理技術者の難易度

建築物環境衛生管理技術者の合格率は低く、その過去数年推移を見ると、合格率は平均わずか18%ほどです。

年度 平成25年 平成26年 平成27年 平成28年 平成29年 平成30年 令和元年
合格率 10.60% 23.10% 18.90% 28.40% 13.60% 21.13% 12.27%
受験者数 9,441人 10,095人 9,827人 10,394人 10,209人 11,069人 10,146人
合格者数 1,000人 2,335人 1,861人 2,956人 1,387人 2,339人 1,245人

直近で見てみると令和元年の場合、合格率は約12%です。合格率30%を切ると難易度が高いとされているだけに、平均18%の合格率である建築物環境衛生管理技術者の試験は、合格率が低い国家資格といえます。試験準備は早めに行うことが合格への大事なステップであることがわかります。

建築物環境衛生管理技術者の試験概要

建築物環境衛生管理技術者の試験概要について詳しく解説します。

試験概要

まずは試験の概要を押さえましょう。

【試験内容】

受験資格 実務経験2年以上
受験料 13,900円(非課税)
試験会場 札幌市、仙台市、東京都、名古屋市、大阪市、福岡市
試験日 毎年10月

試験科目

建築物環境衛生管理技術者の試験科目は、7科目の選択方式により問題が出されます。試験科目の内容をまとめると以下のとおりです。

試験科目 出題数
建築物衛生行政概論 20問
建築物の構造概論 15問
建築物の環境衛生 25問
空気環境の調整 45問
給水及び排水の管理 35問
清掃 25問
ねずみ、昆虫等の防除 15問

次に必要正解率です。

必要正解率

7項目180問のうち、およそ117問正解することが合格基準です。試験科目の必要正解率は、それぞれどの科目も40%以上であり、かつ、全科目の総合点数の65%以上の正解率で合格となります。

例えば、建築物衛生行政概論が70%以上正解だとしても、建築物の環境衛生が35%の正解となると不合格です。それだけに7つの試験科目の点数を平均して取れるように勉強する必要があります。苦手な科目を早く知り、重点的に対策することが合格へのポイントです。

講習について

講習内容は以下のとおりです。

受験資格 実務経験5年以上
受験料 108,800円(テキスト代含む)
試験会場 東京都、大阪市

講習科目は以下です。

講習科目 時間
建築物衛生行政概論 12時間
建築物の構造概論 8時間
建築物の環境衛生 13時間
空気環境の調整 26時間
給水及び排水の管理 20時間
清掃 16時間
ねずみ、昆虫等の防除 8時間

講習期間は3週間です。

建築物環境衛生管理技術者試験の難易度が高い理由

平均合格率が低い建築物環境衛生管理技術者の試験ですが、難易度が高いのにはいくつか理由があります。まず、建築物環境衛生管理技術者試験の必要正解率は、それぞれの科目において40%以上です。およそ半分は暗記問題のため努力が報われることもありますが、残りの半分は計算力や応用力が必要とされます。

例えば、 6科目それぞれ40%以上あっても、たった1科目合格得点に達しなければ、不合格です。どの科目も40%以上クリアするためには、文系の人は特に計算問題に力を入れる必要があります。

また、試験内容が広範囲であることが、難易度が高い理由です。建築物環境衛生管理技術者の試験は、180問という出題される問題数の多さが特徴なのです。

さらに、試験は年に1度しかチャンスがないため、勉強に対するモチベーションを維持するのが大変です。対策としては、試験内容は広範囲だけに、覚えやすい暗記問題を中心に基本事項を勉強します。そして、計算問題、過去問へと応用力をつけていくことがポイントです。

難易度が高い建築物環境衛生管理技術者に合格する方法

暗記問題は、コツコツ繰り返し覚えることで正解率がアップします。出題数のうち、およそ半分程度は暗記問題であることからしっかり時間を取りたい箇所です。

ただ、暗記といっても理解しながら勉強することが、応用問題を解くカギに繋がることからしっかり参考書に向かう姿勢が大事です。難易度が高いとされていますが、参考書や通信教育なども充実しており努力することで合格へと近づくことが期待できます。

効率よく勉強するには、隙間時間を有効活用することがポイントです。例えば、電車の中やカフェでの空き時間など自由になる時間を少しでも利用することをおすすめします。

独学の場合は、およそ1年かかるといわれています。働きながら取得しようと思えばそれ以上かもしれません。

コンスタントに勉強時間を当てることが難しい人は、隙間時間で習得するのがいいでしょう。およそ1,000時間で習得できる内容と言われていますが、個人差もあるだけに、いかに時間を有効利用するかが合格への第一歩です。

まとめ

今回は、建築物環境衛生管理技術者の試験内容、合格率、難易度、勉強方法について紹介してきました。

建築物環境衛生管理技術者は、ビルメンテナンス会社や特定建築物を持っている団体、企業などから注目されている資格です。それだけに難易度も高いですが、資格を取ることで転職に役立ち、また収入アップにも繋がります。難易度が心配と思う人もここでご紹介した合格する方法を参考に、ぜひ資格取得に向けてチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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