建築物環境衛生管理技術者

【建築物環境衛生管理技術者】合格率が低くても受けるメリットがある!

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建築物環境衛生管理技術者とは、一定の広さを持つビルを総合管理することができる国家資格です。

「建築物環境衛生管理技術者」という資格は、通称「ビル管理技術者」や「ビル管理士」とも呼ばれています。

「建築物環境衛生管理技術者」の資格取得は難易度が高く、決して簡単な資格ではありません。

しかし、ビルマネジメントやビルメンテナンスなど、責任者として活躍の場が広がっており、需要が高まっているため、建築物環境衛生管理技術者の資格を取得する価値は十分にあると言えるでしょう。

今回は、建築物環境衛生管理技術者の仕事内容、メリット、気になる合格率について詳しく解説していきます。

建築物環境衛生管理技術者の合格率は19%(直近5年間平均)

建築物環境衛生管理技術者の試験は、ビル管理の実務経験が2年以上あれば受験可能です。

建築物環境衛生管理技術者の試験内容は、下記7科目から選択式の問題が出題されます。

⑴建築物衛生行政概論
⑵建築物構造概要
⑶室内環境衛生
⑷空気環境の調整
⑸給水及び排水の管理
⑹清掃
⑺ねずみ、昆虫等の防除

上記7つの科目から計180問出題され、合格ラインは117問程度の正解数となります。

他にも約3週間の講習受講を受けて資格を取得する方法もあり、この場合は実務経験が5年必要です。

講習受講による資格取得は講義を受講して修了考査に合格すれば、修了証書がもらえるのがメリット。修了考査後、厚生労働省に申請を行うことで資格取得ができます。

ただし、講習の受講料は108,800円となり、資格試験の受験料13,900円と比較しても高額になります。

ここからは、過去数年の建築物環境衛生管理技術者の合格率を見ていきましょう。

平成30年度からの過去5年の受験者数・合格者数・合格率は下記のとおりです。

建築物環境衛生管理技術者の近年の合格率の平均は19%程度と言えるでしょう。

合格率は毎年変化しますが、10年ごとに見ると17%〜23%の間で推移しています。建築物環境衛生管理技術者の資格は合格率が一桁台ではないため、難易度は普通レベルとされています。

他の国家資格と比較すると、難関資格ではないと判断されているようです。

しかし、実際は受験者の4人に1人しか合格できないため、決して容易な資格ではないことが分かります。

試験の傾向として、合格率が低い年度の翌年は合格率が上がり、逆に合格率が高い年度の翌年は合格率が下がっています。

建築物環境衛生管理技術者と他の資格の合格率比較

建築物環境衛生管理技術者は難易度が高い資格と分かりましたが、他の資格と比較するとどうでしょうか?

他のビルメン資格である「電験3種」、「エネルギー管理士」、「消防設備士乙4」、「電工2種」の合格率を比較します。

最も難関な順から見ていきましょう。

電験3種 8.1%
ビル管理士 19%
エネルギー管理士 24.2%
消防設備士乙4 35%
電工2種 60%

このように、建築物環境衛生管理技術者は2番目に難しいことがわかります。

あくまでも平均合格率での比較ですので実際の難易度は個人の得意分野にもよりますが、ビルメン上位資格の取得を狙う際は参考にしても良いでしょう。

参照:第49回建築物環境衛生管理技術者試験の合格発表

建築物環境衛生管理技術者の仕事内容

ここからは、建築物環境衛生管理技術者の仕事内容について見ていきましょう。

年間管理計画を作成する

建築物環境衛生管理技術者は、建物内のテナントと打ち合わせをし、年間管理計画を作成します。

また、必要な時期を見極めて、下請け業者を手配、打ち合わせと契約の手続きを行います。
  
建物(基本3000㎡以上の面積)の大きなビルの維持管理、計画の立案、実行、計画の評価まで幅広く携わります。

電気・空調管理

ビルや商業施設の電気・空調などの設備管理も建築物環境衛生管理技術者の大切な業務の一つです。定期的に点検を行い、異常や故障がないかどうかをチェックし、問題を発見したら業者に連絡します。

飲料水管理

建築物環境衛生管理技術者は、大規模な建築物のビルメンテナンスの統括、水質・空気の定期検査をします。建築物の維持管理、衛生管理の監督、上下水道設備の定期清掃により、飲料水の管理をします。

排水の管理、清掃など

排水の管理、清掃、消防設備などの定期点検のほか、施設内の衛生管理も行います。

必要に応じて、清掃業者などの下請け会社や自治体との協議、打ち合わせ、業者との契約なども行うのです。

ねずみや害虫の駆除

衛生設備の定期点検と日々の清掃により、ねずみや害虫・害獣駆除を行うこともあります。

廃棄物処理を行う必要はありませんが、必要に応じて専業者と連携をとり、施設の衛生環境を整えることも業務です。

建築物環境衛生管理技術者を取得するメリット

ここからは、建築物衛生管理技術者の資格を取得するメリットを見ていきましょう。

床面積が3,000㎡以上ある建物(特定建築物)には選任が義務付けられています。
 
ビルメンテナンス業務の有資格者を求めている企業は多くあり、大変需要の高い人材となります。

建築物衛生管理技術者の資格を取得すれば、仕事が見つからない…と悩むことはないでしょう。

ビル管理主任技術者として、施設内の水質・空調・電気など、幅広い設備の点検・管理を行う業務を任されて、やりがいのあるお仕事です。

ただし、先程も述べたように、資格取得には国家試験に合格する、または講習会で取得する必要があり、いずれにしても難易度は高めです。

しかし、一度資格を取得すると仕事の幅が広がり、ビルメンテナンス会社の責任者として知識があると判断してもらえます。そのため、インセンティブとして昇給のチャンスが期待できますし、企業によっては資格手当が付くこともあります。

ビル管理主任技術者として十分な経験年数があれば、より良い条件の職場へ転職して、年収アップも見込るでしょう。

まとめ

建築物衛生管理技術者の資格は、例年合格率20%を切っており、難易度は高めです。

資格取得には国家試験に合格するパターンと講習受講による資格取得の二通りがありますが、最短で資格取得を目指すならば、国家資格の試験合格を目指すことをおすすめします。

ビル管理技術者は、全国的にどの地域でも需要は高く、将来性が期待できる仕事です。

建築物衛生管理技術者の資格は、難易度は高くても資格取得する価値が十分にあるといえます。ぜひ、自身のキャリアプランのため、この機会に資格取得を検討してみてはいかがでしょうか。

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