建築物環境衛生管理技術者

ビル管理士を最短で合格する方法とは?おすすめの過去問と勉強方法

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ビル管理士(正式名称:建築物環境衛生管理技術者)とは、ビルの環境や衛生管理が維持できているかを指導、監督する資格で合格率は20%を切るような難易度の高い資格です。


合格率が低い理由の一つに、1日かかる長丁場の試験であることと、科目や問題数が多いため一問あたりに使える時間が少ないことがあげられます。


しかし、過去問を中心に勉強を行えば合格は難しくありません。

過去問を解く際のポイントをおさえて効率よく勉強することで合格する力は身につきます。

試験当日も試験時間の全てを使うことなく解答を終えて、早めに退出することも可能です。

そこで今回はビル管理士試験の概要や試験難易度をはじめ、ビル管理士の過去問とおすすめの過去問題集について解説します。

ビル管理士ってどんな試験?

ビル管理士試験の試験は年1回、全国の試験会場で行われます。試験科目は7科目で、試験時間は午前3時間(90問)、午後3時間(90問)の合計6時間で180問が出題されます。

それでは試験概要や時間割を紹介します。

試験概要

ビル管理士の試験日や合格率などは以下のとおりです。

試験日 毎年10月の第一日曜日
受験費用 13,900円
合格基準 各科目40%以上で、合計で65%以上の117問以上の正解
試験形式 筆記試験(5択のマークシート)
受験資格

実務経験2年以上

※実務経験に該当する業務は下記のページ参照
https://www.jahmec.or.jp/kokka/

試験地 札幌市、仙台市、東京都、名古屋市、大阪市 および 福岡市
試験科目
  • 建築物衛生行政概論
  • 建築物の構造概論
  • 建築物の環境衛生
  • 空気環境の調整
  • 給水および排水の管理
  • 清掃
  • ねずみ、昆虫等の防除

引用元:日本建築衛生管理教育センター

問題数や試験範囲が広く、合格率も18.8%程度と難易度が高いように思えますが、効率のよい勉強を行えば、独学でも十分に合格を狙える資格です。

一度資格を取得すれば、転職や年収アップにつながる強い武器ですので、今から正しい試験対策を進めていきましょう。

ビル管理士の難易度

この試験の難易度は過去4年間の平均で18.8%と、国家試験の中でも難しい資格といえます。試験科目が7科目、問題数が全180問とボリュームがあるため、知識だけでなく体力も試される試験です。

過去4年間の試験結果

第46回
(平成28年)
第47回
(平成29年)
第48回
(平成30年)
第49回
(令和元年)
受験者数 10,394人 10,209人 11,069人 10,146人
合格者数 2,956人 1,387人 2,339人 1,245人
合格率 28.4% 13.6% 21.1% 12.3%

引用元:厚生労働省

合格基準は各科目40%以上の得点、かつ総合で65%以上の正答率で合格となります。

ただし、過去問と類似した問題が半数以上も出題されるので、過去問をいかに攻略できるかが合格を左右するといえるでしょう。

ビル管理士試験の時間割

ビル管理士試験は、午前と午後に分かれていて1日かかるのが特徴です。

午前の試験時間は9時30分~12時30分の3時間で、3科目合計90問の出題数となっています。

  1. 建築物衛生行政概論
  2. 建築物の環境衛生
  3. 空気環境の調整

午前の部は、7科目中3科目を3時間で解答します。その後45分の休憩を挟み、13時30分から残り4科目の試験を行います。


午後の試験時間は13時30分~16時30分の3時間です。

  1. 建築物の構造概論
  2. 給水および排水の管理
  3. 清掃
  4. ねずみ、昆虫等の排除

4科目と午前の部よりも科目は多いものの、問題数は90問と同じです。ですので、時間配分は同じ割合で計算・対策できます。

1問あたり平均2分程度となりますが、各科目の得意・不得意に沿って、時間配分を調整するのも大切です。

また、試験の終了30分前から途中退出可能ですが、試験終了5分前になると試験官による解答用紙の回収完了まで退出できない状態となります。

例えば、午前の試験は、試験終了30分前までに全て回答・完了させて途中退出し、午後の試験に向けて早めの対策を立てる方法も考えられます。

試験時間と途中退出も考えたうえで、当日の動きを検討しましょう。

ビル管理士の効率的な勉強方法

ビル管理士はビル管理の上位資格ゆえに、ビル管理に従事している方が取得するはずです。働きながら勉強するには、限られた時間の中で効率的に勉強することが求められます。

そこで、勉強できる時間を最大限に活用できる、おすすめの勉強方法を紹介します。

まずは過去問でレベルを把握

ビル管理士試験を受験する人は、ビル管理の実務経験が受験資格ということもあり、試験内容の知識はある程度持っていることが予想されます。

そのため、まずは過去問を解き、どれくらい解けたかによって、必要な勉強時間を把握することから始めましょう。

わからない問題が多いなら勉強時間を増やす、予想以上に解けた場合は間違えた問題に集中するなど、やるべきことが明確にわかります。

また、ビル管理士の関連資格を取得している場合、その試験と同様の問題が出題されることがあります。

先に勉強している分、勉強時間を短縮できるので、より合格に近付くでしょう。他の資格と類似している試験内容は、以下のものがあげられます。

  • 第二種電気工事士…建築物の環境衛生の設問
  • 第三種電気主任技術者…色温度、光源、光束の計算問題、ベルヌーイの定理など
  • 第二種冷凍機械責任者…空気環境の調整の設問
  • 二級ボイラー技士、消防設備士甲種…給水および排水の管理の設問
  • ガス溶接、アーク溶接…建築物の構造概論の設問

過去問をメインにくり返し勉強する

ビル管理士の試験は過去問と似た問題が多く出題されるため、過去問を中心に勉強することが基本的な対策です。

過去問はただ単に解くだけでなく、「6年分をくり返し解く」ことが合格のポイントです。

そして、過去問を解く際は、前半と後半に区切ることも大切です。180問を一気に勉強するよりも、半分に分けることで内容の理解と暗記が並行してできます。

また、内容を暗記するだけではなく、問題の理解度を上げることも重要です。間違った問題をメモしておく、意味が分からない用語を調べるといった工夫を取り入れましょう。

また、独学で使う教材は、過去問題集に近い「ビル管理士試験模範解答集(通称:赤本)」を使うと効果的です。

■ビル管理士試験模範解答集 2020年版

出版社:日本教育訓練センター

「ビル管理士試験模範解答集」には、2014年~2019年の6年間のビル管理士試験の全問題と詳細な解説があります。通称赤本とよばれ、この1冊があれば十分合格できると評判の高い過去問題集です。

自分の言葉で説明ができるくらいに理解するまで、くり返し解くことをおすすめします。選択肢がなくても答えがわかるレベルになれば、合格できるでしょう。

基本は過去問題集をくり返し解くことですが、初学者で過去問の解説だけでは物足りない方は、補足として下記のようなテキストを利用するのもよいといえます。

■ビル管理士試験合格テキスト

出版社:コンデックス情報研究所


図や表、イラストが多く、カラー図解されているので、わかりやすいテキストです。しかし、この1冊で合格するのは難しいため、あくまで補足本として利用しましょう。

このテキストでアンダーラインが引かれている部分は重要箇所になっており、出題傾向が高いと合格者の間で評判です。

特に初学者は初めにこのテキストを読み、理解を深めてから過去問に進むことをおすすめします。

そして、過去問もテキストの解説を読んでも理解できないという方は、eラーニングを活用するのもよいといえるでしょう。

Eラーニングを活用する

過去問の解説を読んでも理解できない、独学では勉強が続かないという方も少なくありません。そのような方は、動画視聴とテキストで勉強できるEラーニングの活用がおすすめです。

Eラーニングは、専任の講師のわかりやすい解説動画を視聴できるので、文章の解説を読むよりも理解しやすくなります。

テキストは重要なポイントを網羅しているので、問題数が多い試験でも効率よく勉強できるでしょう。

テキストはわかりやすい図解が豊富にあるので、文章よりもイメージしやすく、理解度がさらにアップするのもメリットの1つです。

また、スマホでも動画視聴が可能なので、通勤時間や休憩時間など、空いた時間に勉強できます。

勉強の進捗状況をEラーニングのシステム上で管理できるので、問題数が多い試験勉強のスケジュール管理に役立ちます。日常業務の合間に勉強する方は、Eラーニングを上手に活用しましょう。

ビル管理士の合格に必要な1日の勉強時間

試験に合格するためには、1日2~3時間の勉強で合計90時間程度は必要でしょう。期間にすると半年~10か月ほどかかるので、長期的に勉強に取り組む必要があります。

このペースは解説を読む時間も含まれているので、1日あたりの勉強時間を増やせば短期間の合格も可能といえます。

しかし、問題数が多いうえに、暗記することが多いため、くり返し勉強して定着させることが重要です。

最低でも1ヶ月、できればそれ以上と、余裕を持った勉強スケジュールを組むことをおすすめします。

ビル管理士の過去問に挑戦

では、ビル管理士のレベルを把握するために過去問に挑戦してみましょう。
日本建築衛生管理教育センター」に掲載されている過去問から3問ご紹介します。

Q1.建築物衛生法に基づく特定建築物の延べ面積に関する次の記述のうち、もっとも不適切なものはどれか?

  1. 地下街の地下道は、延べ面積に算入しない。
  2. 公共駐車場は、延べ面積に算入しない。
  3. 事務所内の事務所用倉庫は、延べ面積に算入しない。
  4. 共同住宅は、延べ面積に算入しない。
  5. 診療所は、延べ面積に算入しない。

Q2.建築士法で定義している設計図書に含まれないものは、次のうちどれか。

  1. 建具表
  2. 仕上表
  3. 配置図
  4. 面積表
  5. 現寸図

Q3.建築物環境衛生管理基準のうち、建築物衛生法施行規則に規定されているものは、次のうちどれか。

  1. 浮遊粉じんの量
  2. 相対湿度
  3. 二酸化炭素の含有率
  4. ホルムアルデヒドの量
  5. 特例による一酸化炭素の含有率

上記3問の解答は、次のとおりです。

Q1. Q2. Q3.
解答 3 5 5

ビル管理士の試験では、このような問題が出題されます。
適切な過去問題集を用いて効率よく勉強していきましょう。

ビル管理士は過去問を効率的に勉強しよう

ビル管理士の試験は比較的難易度が高く、問題数の多さも特徴的です。

問題の傾向は、過去問と似た内容も多く出題されるので、過去問をくり返し勉強し、内容をいかに暗記できるかが合格につながります。

独学で勉強する際は赤本を使い、前半後半に分ける、暗記だけでなく内容を理解するなど勉強方法に工夫が必要です。

必要な勉強時間は合計90時間程度であるため、1日2~3時間くらいずつ勉強の時間を取れるよう、前もってスケジュールを引いておきましょう。

試験の時間割は午前3時間の3科目・午後3時間の4科目で、午前・午後それぞれ出題数90問となっています。

試験対策を行うときは、時間配分なども意識し、本番と同じスケジュールで過去問題を解いてみましょう。

独学だけでの勉強が不安な方や、移動中もスマホで勉強したい方は、Eラーニングを利用することもおすすめです。

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