電気通信工事施工管理技士

電気通信工事施工管理技士の第一次・第二次検定の問題を解説!試験の難易度と勉強法

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2019年に新設された電気通信工事施工管理技士は、国家資格である施工管理技士の一つです。

インターネットや携帯電話など、電気通信工事の工事監理に携われるため、特に5G(第5世代移動通信システム)の普及にともない、高い需要が見込まれています。

しかし、電気通信工事施工管理技士の資格を取得するには、第一次検定と第二次検定の両方に合格しなければなりません。

また、新設されたばかりの試験ということもあって、詳しい試験内容や難易度はあまり知られていません。

そこで今回は、電気通信工事施工管理技士の試験問題、難易度、効果的な勉強法について詳しく解説します。

電気通信工事施工管理技士の第一次・第二次検定の内容・問題とは?

電気通信工事施工管理技士の第一次検定と第二次検定において、出題される科目や問題の特徴を見ていきましょう。

第一次検定は3科目

以下の表は「電気通信工事施工管理技士」の試験科目と試験基準です。1級と2級で若干内容が異なります。

1級電気通信工事施工管理技士

試験科目 試験基準
電気通信工学など ・電気通信工事の施工に必要な電気通信工学、電気工学、土木工学、機械工学および建築学に関する一般的な知識を有すること
・有線電気通信設備、無線電気通信設備、放送機械設備など(以下「電気通信設備」という。)に関する一般的な知識を有すること
・設計図書に関する一般的な知識を有すること
施工管理法 電気通信工事の施工計画の作成方法および工程管理、品質管理、安全管理など工事の施工の管理方法に関する一般的な知識を有すること
法規 建設工事の施工に必要な法令に関する一般的な知識を有すること

出典:一般財団法人 全国建設研修センター

1級の試験基準には「一般的な知識を有すること」と記載がありますが、2級では「概略の知識を有すること」となっています。

これは、1級と比べて2級は求められる知識量が少ないことを意味します。
上記3科目について、内容を詳しく見ていきましょう。

電気通信工学など
項目 詳細
電気通信工学 電気理論、通信方式、通信システム、情報理論、セキュリティ、デバイス・電子回路など
電気通信設備 通信ケーブル、移動電話システム、無線通信設備、IPネットワーク設備、コンピューター設備、システムセキュリティ、放送設備、データセンシングシステムなど
関連分野 電気供給設備、雷保護設備、空気調和設備、土木・建築関係、設計・契約関係など
施工管理法
施工管理の概要、施工計画の概要、電気通信工事の品質管理計画、工程管理の概要、ネットワークの作成手順、品質管理の概要、労働災害防止対策など
法規
建築業法、労働基準法、労働安全衛生法、道路法、道路交通法、電気通信事業法、有線電気通信法、電波法、放送法など

第一次検定は出題範囲が幅広く、関連する分野で豊富な知識が求められます。
1級、2級の第一次検定の出題数と解答数、必須問題と選択問題の内訳は次のとおりです。

<1級第一次検定の出題内容>

出題区分 出題数 解答数 選択・必須
電気通信理論 16問 11問 選択
電気通信設備 28問 14問 選択
法規 14問 8問 選択
設計 2問 2問 必須
関連分野 8問 5問 選択
施工管理法 22問 20問 選択

<2級第一次検定の出題内容>

出題区分 出題数 解答数 選択・必須
電気通信理論 12問 9問 選択
電気通信設備 20問 7問 選択
法規 12問 7問 選択
契約 1問 1問 必須
関連分野 7問 3問 選択
施工管理法 13問 13問 必須

出典:セコカンマガジン

一定以上の正解で合格となります。一級の合格基準は全90問中60問正解、2級は全65問中40問正解です。科目の点数が満たないと不合格になる、いわゆる「足切り」はありません。

ただし、求められる知識が幅広いため、暗記だけで対策することは難しいといえるでしょう。

第二次検定は記述式

第二次検定は1級、2級ともに施工管理法をベースに出題されます。

試験基準は以下のように定められていますが、「実技試験」ではなく、「記述式」なので間違えないようにしてください。

電気通信工事施工管理技士の第二次検定の科目と試験基準は以下のとおりです。

1級電気通信工事施工管理技士 第二次検定

試験科目 試験基準
施工管理法 設計図書で要求される電気通信設備の性能を確保するために設計図書を正確に理解し、電気通信設備の施工図を適正に作成し、および必要な機材の選定、配置などを適切に行うことができる高度の応用能力を有すること

出典:一般財団法人 全国建設研修センター

なお、2級の場合、1級の試験基準では「高度の応用能力」と記載された箇所が、「一応の応用能力」と緩やかな表現に変わります。また、出題されるのは、主に以下のような内容です。

項目 内容
経験記述 過去の施工経験を論文形式で記述する
施工全般 ネットワーク工程表、工程管理の作図、労働災害防止対策、光ファイバケーブルの布設工事の施工など
法規 建設業法、労働安全衛生規則、端末設備など規則など

第二次検定の経験記述問題は、合格を左右するといわれるほど難易度が高いのが特徴です。

工程・安全・品質管理のいずれかをテーマとして、自身が携わった施工経験で対策した具体的な内容を文章にまとめます。

2021年度の4月より適用される受験資格の緩和について

電気通信工事施工管理技士には受験資格があるため、誰でも受験できる試験ではありませんが、2021年度の4月より施工管理技士全般の受験資格が緩和されます。

2級の第二次検定合格者が1級の第一次検定を受験する場合に限って受験資格が不要になるとのことです。つまり、2級の第二次検定合格の翌年から1級の第一次検定は受験できます。

ただし、第二次検定を受験する際には合格後5年以上の実務経験は必要なので注意してください。

ちなみに、今までは学科試験と実地試験の2種類で施工管理技士試験は実施されていましたが、学科試験が「第一次検定」、実地試験が「第二次検定」に名称が変わります。

また、第一次検定の合格者には新しい資格である「技士補」が付与されるとのことです。技士補が付与されると第一次検定が免除されて第二次検定を何度でも受験できます。

技士補になると監理技術者の配置義務が緩和されるといったメリットもあるため、電気通信工事施工管理技士を目指す方にとっては、大きなチャンスといえるでしょう。

電気通信工事施工管理技士試験の難易度と勉強法

最後に、第一次検定と第二次検定の難易度、合格に向けた勉強法を紹介します。

試験の難易度は普通レベル

一般的な国家試験の難易度と比較すると、電気通信工事施工管理技士は普通程度のレベルといわれています。

しかし、2019年度からスタートしたこともあり、試験や過去問の情報が不足している状況です。

特に1級は予想よりも難易度が高かったといわれているため、受験をする場合は、抜かりなく勉強したほうが無難でしょう。

合格には過去問以外の対策も必要

新設されたばかりなので、電気通信工事施工管理技士試験は「過去問」が1回分しかありません。傾向や対策を練るにも、情報は圧倒的に不足しています。

勉強量の不足をカバーするために、電気通信工事施工管理技士と関係が深い「電気通信主任技術者、AI・DD総合種(電気通信の工事担当者試験)」などの過去問を参考にするといいでしょう。

電気通信主任技術者は、電気通信ネットワークの工事監理・維持・運用の監督責任者、AI・DD総合種は、電気通信回線と端末を接続する工事に携われる資格です。

どちらも電気通信に関係するため、過去問では足りない情報を補うことに適しています。

電気通信工事施工管理技士の勉強は独学では難しい

電気通信工事施工管理技士は新設のため前例が少なく、第二次検定の過去問も公開されないため、独学で合格するのは難しいといえるでしょう。

独学以外の勉強法には、国家試験対策の講習会に参加したり、通信講座で勉強したりする方法があります。

とはいえ、講習会は対面で指導が受けられる反面、数日間通う必要があるため、仕事が忙しい方にとって負担になるでしょう。

そこでおすすめなのが、仕事と勉強が両立しやすい通信講座です。通信講座でも経験記述などの添削が受けられるので、講習会と同様の学習効果が期待できます。

また、講義の動画を視聴する学習スタイルで理解しやすいことや、空いた時間を有効活用できることも通信講座のメリットです。

わからない問題を質問できる体制も整っているので、独学よりも知識が深まりやすくなります。

電気通信工事施工管理技士の勉強は通信講座がおすすめ

電気通信工事施工管理技士の国家試験は第一次検定と第二次検定があり、四肢択一式と記述式があります。

第一次検定は3科目と少ないものの、出題範囲が幅広いので、いかに知識量を増やすかが重要なポイントです。 第二次検定は過去の実務経験を文章にまとめる経験記述問題の難易度が高いため、十分に対策してください。

第二次検定は過去問が非公開のため、第三者の指導と添削が必要です。

仕事をしながら資格取得を目指す方は、自宅にいながら添削が受けられる通信講座の受講をおすすめします。

動画と専用のテキストを使って学習できるので、スキマ時間を有効活用することも可能です。独学よりも合格率アップに役立つ、通信講座の受講をぜひ検討してみてはいかがでしょうか?

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