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危険物取扱者の年収はいくら?手当の平均や年収を上げる方法を解説

危険物取扱者の年収はいくら?手当の平均や年収を上げる方法を解説

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危険物取扱者は、ガソリンスタンドや化学工場、ビルメンテナンスなど、さまざまな業界で重宝される国家資格です。就職や転職の強力な武器になりますが、「甲種・乙種・丙種でどれくらい給料に差が出る?」「資格手当の平均はいくらもらえる?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、危険物取扱者の種類ごとの年収目安や、他職業・他資格との比較、実際の仕事内容、さらに年収を上げる具体的な方法まで、信頼できるデータをもとに徹底解説します!

危険物取扱者の年収はいくら?

危険物取扱者の年収は、一律ではなく、保有している危険物取扱者免状の区分(種類)によって大きく異なります。危険物取扱者には、扱える危険物の範囲が広い順に「甲種」「乙種」「丙種」の3種類があり、難易度が高い資格ほど希少価値が上がり、年収も高くなる傾向があります。まずは各区分の年収目安と、支給される資格手当の相場について詳しく見ていきましょう。

乙4(乙種4類)の年収の目安

危険物取扱者の中で最も人気が高く、需要がある「乙種4類(乙4)」を保有している方の平均年収は、約350万〜370万円が目安です。ガソリンスタンドや物流倉庫、ビルメンテナンス業界などで広く求められるため、安定して求人があるのが特徴です。賞与(ボーナス)の仕組みについては、多くの企業で「基本給の〇ヶ月分」という形で年に2回支給されるケースが一般的です。無資格者と比べて、賞与の算定基準となる基本給が高めに設定されやすいため、年間を通した総支給額で大きな差がつきます。

実際の求人データを見ると、乙4保持者の想定月給は平均27.1万円となっており、25万〜30万円の層が最も多いボリュームゾーンです。また、家族手当や残業手当などの諸手当が充実している職場を選ぶことで、平均を上回る給与を目指すことができます。

出典:建設・設備求人のクロスワーク「危険物取扱者乙種4類」

甲種の年収の目安

すべての危険物を扱える最上位資格「甲種」の平均年収は、約400万〜450万円が目安です。甲種は試験の受験資格が厳しく、試験自体の難易度も高いため、資格保有者の市場価値は非常に高くなります。基本給自体のベースが乙種や丙種よりも高水準に設定されていることが高年収の理由です。

出典:建設・設備求人のクロスワーク「危険物取扱者甲種」

甲種保持者の求人における想定月給は平均26.2万円ですが、最上位資格である甲種は、家族手当(+17.4%)などの条件が加わることで月給30万円を超えるケースも少なくありません。手当による上乗せ効果が大きいのが、甲種の特徴と言えます。

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危険物取扱者の中でも、甲種は特に高年収を狙いやすい資格です。化学メーカーやインフラ企業では、管理職候補として採用されるケースもあります。

丙種の年収の目安

特定の危険物(ガソリンや灯油など)のみを扱える「丙種」の平均年収は、約300万〜330万円が目安です。丙種は試験の難易度が比較的低く、主にガソリンスタンドのアルバイトや新入社員が最初に取得することが多いです。扱える物質が限定されており、立ち会い権限もないため、上位資格と比較すると全体の平均年収としてはやや低めの水準にとどまります。賞与の仕組みは会社の規定に基づきますが、資格手当などで基本給が底上げされれば、自然と年間賞与額もアップします。未経験者が実務を学びながらステップアップする第一歩として適した資格です。

出典:建設・設備求人のクロスワーク「危険物取扱者丙種」

丙種保持者の求人では想定月給25.0万円が平均となっており、20万〜25万円の層が中心です。資格自体の難易度は低めですが、家族手当(+23.5%)などの福利厚生が手厚い企業を選ぶことで、しっかりと安定した収入を得ることが可能です。

危険物取扱者の資格手当

危険物取扱者の資格手当は、毎月の給与に一定額を加算する形式が多く見られます。資格の種類による相場は以下の通りです。

資格の種類 資格手当(月額)の相場 傾向と特徴
甲種 3,000円〜10,000円程度 最上位資格のため手当も高額。大手や化学・インフラ企業で手厚い傾向。
乙種(乙4など) 1,000円〜5,000円程度 需要が高いため多くの企業で支給される。複数類を持つと加算される場合も。
丙種 支給なし〜1,000円程度 難易度が低いため対象外とする企業が多く、支給されても少額。

手当の金額は専門性の高い「甲種」が最も高く、次いで「乙種」となります。「丙種」は対象外となるケースが一般的です。ただし、資格手当はどの会社でも必ず支給されるわけではない点に注意が必要です。

基本給の中に最初から含まれている場合や、免状の保有が「採用の必須条件」であり手当としては独立していない会社もあるため、求人票や就業規則を事前に確認することが大切です。

危険物取扱者と他職業の年収比較

危険物取扱者の資格が直接活かせる、主な職業の平均年収をまとめました。

職業名 平均年収の目安 傾向と特徴
ガソリンスタンド管理者 約350万円
~400万円
乙4や丙種が必須。店長やマネージャーに昇格することで年収がアップ。
ビルメンテナンス技術者 約350万円
~450万円
危険物だけでなく、電気やボイラーなど複数の資格を合わせ持つことで評価。
物流・倉庫管理者 約350万円
~450万円
化学品や燃料を扱う倉庫での需要が高く、交代制勤務による深夜手当で上乗せも。
化学工場安全管理者 約450万円
~550万円
主に甲種が求められる。専門性が高く、メーカー勤務となるため高年収が狙える。

ガソリンスタンドやビルメンテナンスなどの現場職は、未経験からスタートしやすい分、初期の年収は300万円台前半となることが多いです。しかし、危険物取扱者の資格を活かして「所長」や「現場責任者」といった役職に就くことで、年収400万円以上、さらに大手化学工場の安全管理者などであれば500万円以上の高年収を目指せる傾向があります。

危険物取扱者と他資格の年収比較

危険物取扱者(主に乙4)と、併せて取得されることが多い他の関連資格の平均年収を比較しました。

資格名 平均年収の目安 傾向と特徴
危険物取扱者(乙4) 約350万円
~370万円
単体での年収は控えめだが、他資格との組み合わせで真価を発揮する。
二級ボイラー技士 約350万円
~450万円
ビルメン4点セットの一つ。主に建物の空調・ボイラー管理で重宝される。
第二種電気工事士 約400万円
~550万円
設備管理において必須級の資格。電気の保安業務ができるため手当が厚め。
第三種電気主任技術者
(電験三種)
約450万円
~600万円
難易度は非常に高いが、選任されれば高年収(600万〜800万円以上)を狙うことも可能です。

危険物取扱者(乙4)単体での年収水準は、電気工事士や電験三種などの電気系資格と比較するとやや低めです。ボイラー技士や危険物取扱者は「現場に最低1人は必要」とされる必置資格ですが、電気工事士のように「実作業を行うための免許」としての側面が異なるためです。ただし、これらの資格はビルメンテナンス業界において「セット」で評価されることが多く、併有することで他資格と同等以上の収入を得られます。

そもそも危険物取扱者の仕事内容とは?

危険物取扱者の主な役割は、消防法で定められた「火災の危険性が高い物質(ガソリン、灯油、化学薬品など)」を安全に取り扱い、災害を未然に防ぐことです。一定量以上の危険物を扱う施設では、危険物取扱者を配置することが法律で義務付けられています。

危険物の点検・管理

施設内で保管・使用されている危険物の貯蔵タンクや配管、製造設備の安全点検を行います。漏洩(漏れ)がないか、温度や圧力は正常に保たれているかを日々チェックし、帳簿への記録やメンテナンスを行うことで、安全な操業環境を維持する重要な仕事です。

保安監督業務

一定以上の危険物を扱う現場では、保有する資格(甲種・乙種)に加えて、1年以上の実務経験を積むことで「危険物保安監督者」などの責任者に任命されます。従業員に対して安全な取り扱い方法を指導・監督したり、万が一の災害発生時に適切な避難誘導や消火活動の指揮を執ったりする、現場の安全の要となる業務です。

無資格者の作業立ち会い

消防法上、危険物取扱者の資格を持たない人は危険物を1人で扱うことができません。そのため、資格を持たないアルバイトや作業員が給油や薬品の移し替えを行う際に、甲種または乙種の危険物取扱者が「立ち会い」を行い、安全に作業が進められているかを見守り・指示を出す役割を担います。※丙種には立ち会い権限が認められていません。

危険物取扱者の年収を上げる方法

危険物取扱者は「資格の組み合わせ」で年収が大きく変わる資格です。

危険物取扱者としての資格を活かしつつ、さらに年収をアップさせるためには、ただ日々の業務をこなすだけでなく、戦略的なキャリアアップが必要です。

①高い給料が出る・待遇がいい職場を選ぶ

同じ危険物取扱者の資格を活かす仕事であっても、勤務する業界や企業の規模によって給与水準は全く異なります。たとえば、個人経営のガソリンスタンドよりも、大手のインフラ企業や化学メーカー、大手系列のビルメンテナンス会社のほうが、基本給や賞与、福利厚生が手厚く、年収が大幅に上がる可能性が高いです。現状の給与に満足できない場合は、より待遇の良い職場への転職を検討するのが近道です。

②他資格を取得する

危険物取扱者としての価値を高める、あるいは職域を広げるために、他の資格を取得することは非常に有効です。資格が増えれば、その分「資格手当」が加算され、毎月の月給ベースで年収を上げることができます。

上位資格を取得する際のポイント

現在「丙種」や「乙種」を持っている場合は、上位資格である「甲種」の取得を目指しましょう。甲種になればすべての危険物を扱えるため、転職時の選択肢が広がり、資格手当の金額もアップします。

他の類の資格を取得する際のポイント

乙種には1類から6類まであります。最も汎用性の高い「4類」を起点として、追加で「1類(または6類)」「3類」「5類」の免状を取得していくことで、扱える物質が広がるだけでなく、実務経験なしで最上位の「甲種」の受験資格を得られるという大きなメリットがあります。

関連リンク:危険物取扱者の甲種、乙種、丙種の違いは?特徴や合格率を解説!

関連資格を取得する際のポイント

ビルメンテナンス業界などで働く場合は、「第二種電気工事士」「二級ボイラー技士」「冷凍機械責任者」といった、いわゆる「ビルメン4点セット」の他資格を合わせて取得するのがポイントです。幅広い業務に対応できる人材として評価され、資格手当の総額も数万円規模に増やすことができます。

危険物取扱者は、電気工事士やボイラー技士などと組み合わせることで、さらに年収アップを狙いやすくなります。

③職場で実績を上げて評価を得る

現在の職場で実務経験を積み、マネジメント能力を磨くことで、店長や工場長、設備管理の「所長」といった役職への昇進を狙います。役職に就くことで「役職手当」が支給されるようになり、基本給や賞与の評価レートも上がるため、着実に年収をアップさせることが可能です。

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まとめ

危険物取扱者の年収は、資格の区分(甲種・乙種・丙種)や勤務する業界によって異なりますが、資格手当や他資格との組み合わせによって、着実に年収400万〜500万円以上の高水準を目指すことができる魅力的な資格です。年収をより効率的に上げるためには、上位資格や関連資格の取得が不可欠です。まずは最も汎用性が高く、需要の強い「乙4」の取得や、その上の「甲種」へのステップアップから始めてみてはいかがでしょうか。

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