土木施工管理技士

2級土木施工管理技士の受験資格を分かりやすく解説

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2級土木施工管理技士の受験資格は非常に煩雑ですが、学歴ごとにまとめると意外と簡単です。また、2021年から試験制度が改正されますが、旧制度と共通している部分もありますので比較的理解しやすいのではないでしょうか。

今回はそんな受験資格の中でも「第一次検定(旧学科試験)が免除になる方」を中心に細かく解説していますので、ぜひ最後まで目を通してください。

受験資格と内容の違い

まずは2級土木施工管理技士の受験概要について、解説していきます。新制度では、学科試験に相当するのが第一次検定、実地試験は第二次検定という位置付けです。

まだ新制度についてよく知らない方は、少なくとも上記試験項目の位置付けだけでも覚えておくとよいでしょう。

受験料

受験料は、旧制度と比較して2,000円程度値上がりしています。

第一次検定のみ/第二次検定のみ:5,250円
第一次検定・第二次検定の同時申込:10,500円

旧制度と異なる金額ですので混同しないよう、事前に各手数料を確認しておきましょう。

試験会場

2級土木施工管理技士の試験は、新制度へ移行しても学科試験に相当する第一次検定を前期と後期、1年に2回実施予定です。また、試験会場については、特に大きな変更点などはありません。

1)第一次検定(前期)※種別は土木のみ
札幌、仙台、東京、新潟、名古屋、大阪、広島、高松、福岡、那覇の10地区

2)第一次検定(後期)
札幌、釧路、青森、仙台、秋田、東京、新潟、富山、静岡、名古屋、大阪、松江、岡山、広島、高松、高知、福岡、鹿児島、熊本、那覇の20地区

3)第一次検定・第二次検定
2の試験地から熊本を除外した19地区 ※鋼構造物塗装及び薬液注入は札幌、東京、大阪、福岡の4地区のみ

試験内容

新制度の試験は、第一次検定の受験及び合格後に第二次検定を受験する流れとなっています。そして、第一次検定と第二次検定、旧学科試験と実地試験の主な違いは、「施工管理法」に「能力」という項目が追加された点です。

ただし、今後さらに変更される可能性もあるため、適宜最新の情報を確認することが重要です。

1)第一次検定
試験方法:四肢択一のマークシート方式
試験時間:2時間10分(午前)
出題数/必要解答数:61問/40問
※土木施工管理技士試験は必須問題と選択問題がありますので、必要解答数さえ満たせば得意な科目以外は数問飛ばすことができます。ただし、改正後の試験制度では、問題数など変更する可能性もあるため、受験前に最新情報を確認しておきましょう。

さらに新制度の試験科目については、2021年3月時点で詳細について確認できないため、以下に令和元年度・旧制度の科目を紹介します。

試験科目(旧制度、令和元年度、前期後期)

分野 出題数 必要解答数 選択/必須
土木一般 11問 9問 選択問題
専門土木 20問 6問 選択問題
法規 11問 6問 選択問題
共通工学 4問 4問 必須問題
施工管理法 15問 15問 必須問題

以下、各問題についても旧制度・学科試験を例にしています。第一次検定では、下記問題に加えて、施工管理に能力という科目が追加される予定です。

○土木一般 選択問題 11問中9問解答
・土工 4問  
・コンクリート 4問  
・基礎工 4問

○専門土木 選択問題 20問中6問解答
・構造物 3問  
・河川、砂防 4問  
・道路、舗装 4問  
・ダム、トンネル 2問  
・海岸、港湾 2問  
・鉄道、地下構造物 3問  
・上下水道 2問

○法規 選択問題 11問中6問解答
・労働基準法 2問
・労働安全衛生法 1問  
・建設業法 1問  
・道路関係法 1問  
・河川関係法 1問  
・建築基準法 1問  
・火薬類取締法 1問  
・騒音規制法 1問  
・振動規制法 1問  
・港則法 1問

○共通工学 必須問題 4問中4問解答  
・測量 1問  
・契約、設計 2問
・機械、電気 1問

○施工管理法 必須問題 15問中15問解答  
・施工計画 3問  
・工程管理 2問  
・安全管理 4問  
・品質管理 4問  
・環境保全 1問  
・建設リサイクル 1問

2)第二次検定
第二次検定(旧実地試験)の試験科目については、2021年3月時点で詳細が未定のため、以下に令和元年度・旧制度の科目を紹介します。

試験方法: 記述式
試験時間:2時間(午後)
出題数/必要解答数:9問/7問

試験科目

出題区分 出題数 解答数 選択/必須
施工経験記述 1問 5問 必須
土工 1問
土工 1問
コンクリート 1問
コンクリート 1問
品質管理 1問 1問 選択
品質管理 1問
安全管理 1問 1問 選択
工程管理 1問

2級土木施工管理技士の受験資格

2級土木施工管理技士の受験資格は、第一次検定と第二次検定で異なる部分があります。また、第一次検定の場合は、制度改正によってさらにシンプルな内容となりましたが、第二次検定は複雑な傾向です。

ここからは、第一次検定・第二次検定両方受験する方と第二次検定のみを受験する方の受験資格を細かく解説していきます。

第一次検定のみの受験資格

受験年度中における年齢が満17歳以上の方
※令和3年度(2021年度)の試験を受験する場合は、生年月日が平成17年4月1日以前の方を対象にしています。

第一次検定・第二次検定両方受験する場合の受験資格

新制度の場合でも、第一次検定と第二次検定を同時に受験する場合は「学歴」+「実務経験年数」が受験資格になります。
学歴によって4つの区分がありますので、ご自身の該当する学歴から必要な実務経験年数を算出し、その実務経験を試験日前日までに満たしている必要があります。また、指定学科卒業かどうかでも実務経験年数が変わりますので、学科に関しても確認しておくのも重要です。

区分 学歴 実務経験年数
指定学科卒業後 指定学科以外卒業後
(1) 大学
専門学校「高度専門士」
1年以上 1年6ヶ月以上
(2) 短期大学
高等専門学校
専門学校「専門士」
2年以上 3年以上
(3) 高等学校
中等教育学校
専門学校(「高度専門士」「専門士」を除く)
3年以上 4年6ヶ月以上
(4) その他 8年以上

実務経験に含まれる職務経験については、次の項目で細かく解説しています。

そして、指定学科は、土木工学科・農業土木科・森林土木科・鉱山土木科・砂防学科・治山学科・都市工学科・衛生工学科・交通工学科・建築学科・緑地科・造園科等に関する学科を指しています。

第二次検定の受験資格

第二次検定(旧実地試験)の受験資格は以下のいずれかに該当する方になります。イは、第一次検定と第二次検定を同時に受験する方を指しています。

ロの(1)と(2)は、旧制度の学科試験に合格した方を指しているのが特徴です。

その他は、指定の学歴を満たす、もしくは技術士法の第二次試験で指定科目を合格した方を対象としています。

ロの(3)のみ技術士法の第二次試験において指定科目を合格し、2級土木施工管理技術検定の第二次検定受検資格も持っていることが条件です。技術士法を受験していない方は、ロの(4)~(9)も確認してみるのがおすすめです。

ロの(4)~(9)は、高等専門学校・短期大学・大学いずれかを卒業し、指定期間以内に2級土木施工管理技術検定の旧学科試験を合格している必要があります。また、旧学科試験合格後に実務経験も必要ですが、必要な年数については各受験資格によって異なります。

2021年時点で旧制度の学科試験を受験した経験がない方もしくは合格していない方は、新制度の試験で第一次検定に合格するのが第二次検定の受験資格を得る主な方法です。

当年度の2級土木施工管理技術検定・第一次検定の受験者(「第一次検定のみ受験者」を除く)
(1) 令和2年度2級土木施工管理技術検定 学科・実地試験の学科試験合格者
(2) 平成28年度の学科試験のみ合格者で、2級土木施工管理技術検定 第二次検定の受検資格を有する者
(3) 技術士法による第二次試験のうち技術部門を建設部門、上下水道部門、農業部門(選択科目を農業土木とするものに限る)、森林部門(選択科目を森林土木とするものに限る)、水産部門(選択科目を水産土木とするものに限る)又は総合技術監理部門(選択科目を建設部門若しくは上下水道部門に係るもの、「農業土木」、「森林土木」又は「水産土木」とするものに限る)に合格した者で2級土木施工管理技術検定 第二次検定の受検資格を有する者
(4) 学校教育法による大学を卒業した者で在学中に施工技術検定規則(以下「規則」という)第2条に定める学科を修め、かつ、卒業後1年以内に平成27年度までの2級土木施工管理技術検定の学科試験に合格(在学中の合格も含む。以下同じ。)し、卒業した後4年以内に行われる連続する2回の2級土木施工管理技術検定・実地試験(第二次検定)を受験しようとする者で土木施工管理に関し1年以上の実務経験を有する者
(5) 学校教育法による短期大学又は高等専門学校を卒業した者で在学中に規則第2条に定める学科を修め、かつ、卒業後2年以内に平成27年度までの2級土木施工管理技術検定の学科試験に合格し、卒業した後5年以内に行われる連続する2回の2級土木施工管理技術検定・実地試験(第二次検定)を受験しようとする者で土木施工管理に関し2年以上の実務経験を有する者
(6) 学校教育法による短期大学又は高等専門学校を卒業した者で、平成27年度までの2級土木施工管理技術検定の学科試験に合格した後、学校教育法による大学を卒業(短期大学又は高等専門学校在学中及び大学在学中に規則第2条に定める学科を修めたものに限る)し、短期大学又は高等専門学校を卒業した後6年以内に行われる連続する2回の2級土木施工管理技術検定・実地試験(第二次検定)を受験しようとする者で土木施工管理に関し1年以上の実務経験を有する者
(7) 学校教育法による高等学校又は中等教育学校を卒業した者で在学中に規則第2条に定める学科を修め、かつ、卒業後3年以内に平成27年度までの2級土木施工管理技術検定の学科試験に合格し、卒業した後6年以内に行われる連続する2回の2級土木施工管理技術検定・実地試験(第二次検定)を受験しようとする者で土木施工管理に関し3年以上の実務経験を有する者
(8) 学校教育法による高等学校又は中等教育学校を卒業した者で、平成27年度までの2級土木施工管理技術検定の学科試験に合格した後、学校教育法による短期大学又は高等専門学校を卒業(高等学校又は中等教育学校在学中及び短期大学又は高等専門学校在学中に規則第2条に定める学科を修めたものに限る)し、高等学校又は中等教育学校を卒業した後7年以内に行われる連続する2回の2級土木施工管理技術検定・実地試験(第二次検定)を受験しようとする者で土木施工管理に関し2年以上の実務経験を有する者
(9) 学校教育法による高等学校又は中等教育学校を卒業した者で、平成27年度までの2級土木施工管理技術検定の学科試験に合格した後、学校教育法による大学を卒業(高等学校又は中等教育学校在学中及び大学在学中に規則第2条に定める学科を修めたものに限る)し、高等学校又は中等教育学校を卒業した後8年以内に行われる連続する2回の2級土木施工管理技術検定・実地試験(第二次検定)を受験しようとする者で土木施工管理に関し1年以上の実務経験を有する者

2級土木施工管理技士の実務経験とは

2級土木施工管理技士の受験資格にある実務経験とは、土木工事の施行に直接的に関わる技術上のすべての職務経験をいいます。

具体的には、以下3点のうち1つには該当している必要があります。
①受注者(請負人)として施工を指揮・監督した経験
※施工図の作成や補助者としての経験も含む
②発注者側における現場監督技術者等  
※補助者としての経験も含む
③設計者等による工事監理の経験  
※補助者としての経験も含む

ただし、以下に該当する場合は“施行に直接的に関わらない”として実務経験として認められていません。

1.施工に直接関わらない設計のみの経験
2.建設工事の単なる雑務や単純な労務作業、事務系の仕事に関する経験

職務経験①~③のいずれかの実務経験は、第一次検定実施日の前日までに満たしている必要があります。

実務経験証明書は職場で発行されますので、自身が該当するか、また試験前日までに満たすことができるかは、職場に確認をしておくことが重要です。また、早めに発行してもらうよう、適宜職場へ働きかけることも大切です。

まとめ

2級土木施工管理技士試験は、新制度へ改正されても受験資格に関して大きな違いはないようです。第一次検定(旧学科)のみと第一次検定・第二次検定(旧実地)の同時受験、第二次検定(旧学科免除)の3区分があります。特に旧学科免除は一見すると煩雑に見えますが、要約すると学歴ごとに分かれていて、ご自身が該当する箇所だけを確認すれば難しくありません。

初めて2級土木施工管理技士試験を受験する方は、第一次検定の合格が第二次検定の受験資格となりますので、よりシンプルです。

一方、試験内容に関しては、施工管理法に能力という科目が追加される予定ですので、旧試験制度とは異なる点にも注意が必要です。また、第二次検定は、主任技術者に必要な知識からも出題されます。

2級土木施工管理技士試験の受験を考えている方は、正しい受験資格と新制度の試験内容を把握して、旧制度と混同しないよう慎重に準備して臨みましょう。

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