土木施工管理技士

土木施工管理技士とは?仕事内容から資格の特徴まで押さえよう

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土木施工管理技士は、私達の生活に欠かすことのできないライフラインの基盤を整備する職業です。例えば、河川の堤防、護岸工事などの公共設備や、ダム・橋・道路・港湾・トンネルなどの進捗管理を行いながら責任者に指示を出す仕事です。

近年、老朽化していく人工物や相次ぐ地震、台風等の天災への対応の為、仕事は年々増え続けています。各地方自治体、建設企業では土木施工管理技士の人材を募集しているところも多く見られます。今回は、そんな土木施工管理技士の仕事内容から資格の特徴まで詳しく紹介していきます。

土木施工管理技士は、土木工事の現場監督

土木施工管理技士とは、国家資格である「施工管理技士」のひとつで、土木工事の施工管理を行う仕事です。施工管理と一言で言っても業務内容はとても幅広く、施工計画を作成したり、工程管理、品質管理、予算管理、および安全管理を行ったりするなど、土木工事に関する監督業務は多岐に渡ります。

受注する仕事は基本的に公共工事がメインとなるのですが、最近では自然災害時の復旧工事を行い、私達の生活基盤を支えることが主となってきており、とても社会的貢献度の高い仕事と言えるでしょう。

工事を円滑に進めるために必要となるのが工事計画です。この工事計画を綿密に作成しておかないと「発注者から依頼された工期に間に合わない」、「設計とは違う」などの問題が発生してしまう恐れがあります。工事計画に基づいた工程管理、設計図面に従った品質の管理、および労働災害が絶対に起きることがないよう安全管理なども徹底する必要があります。

また、工事に伴う役所への申請手続きや、ときには周辺住民への説明(騒音、借地について等)といった業務も必要となり、それらを管理者として幅広く担当します。

仕事量が多い分、仕事に対する責任も比例して大きくなります。その為、有資格者が必要とされているというわけです。 施工管理技士としての活躍を目指すのであれば、まずは現場で実務経験を積み、様々な視点から現場を管理するための知識を身に付けましょう。

資格だけの知識ではなく、現場ではリーダーシップやハプニングが起きた時に臨機応変に対応できるような柔軟性も問われます。

土木工事であっても、扱う下請業者に対する指示・命令だけでなく、元請からの指示を受けて実行する必要があります。そのため、土木施工管理を行う場合、コミュニケーションが必須となります。

このように土木施工管理技士は責任も大きくハードな仕事だと認識されていますが、自分が作ったものがカタチになり地図にも載ります。子や孫の代まで残っていくと思います。そう考えるととてもやりがいのある仕事ではないでしょうか。

【土木施工管理技士】1級、2級の違い

工事現場の規模が異なる

土木施工管理技士の資格は1級と2級に分かれています。工事現場の規模を基に考えてみると、1級は大きな土木工事の施工管理、2級は比較的小規模な土木工事の施工管理を行います。

工事現場には、基本的に主任技術者を置けば大丈夫なのですが、特定建設業者が元請として4,000万円(建築一式工事の場合6,000万円)以上を下請けに出す場合は主任技術者ではなく監理技術者が必要となります。この監理技術者は1級の資格を保持していないと名乗ることができません。

受験資格が異なる

土木施工管理技士の資格は1級と2級でもうひとつ大きく異なる点があります。それが受験資格です。

どちらも実務経験が必要になるのは一緒なのですが、必要な実務経験年数が違ってきます。

詳細については、全国建設研修センターのHPを参照しましょう。

リンク先は1級土木施工管理技士を受験する場合の受験資格です。表を確認してみると、最短は、大学の指定学科を卒業した方で3年以上の実務経験があれば受験可能となります。逆に、学歴が全くなく、かつ2級土木施工管理技士の資格を持っていない場合は、指導監督的な立場での実務経験を15年以上積むことが必要です。

土木施工管理技士になるには

次に、土木施工管理技士になるための方法をお伝えします。

土木施工管理技士の資格が必要

土木施工管理技士になるには、まず国土交通大臣指定機関が実施する国家試験「土木施工管理技士」資格に合格する必要があります。
前述したように土木施工管理技士には「1級」と「2級」の2種類の資格があります。1級は「監理技術者」に、2級は作業工程ごとの責任者である「主任技術者」として名乗ることができます。
どのような仕事が受験資格を得られる実務経験に当たるのか、分からない方もいると思います。そのような場合は、全国建設研修センターのホームページ上で公開されている土木施工管理技士の受験の手引きをご確認ください。

土木施工管理技士の試験の特徴

土木施工管理技士の試験は学科試験と実地試験に大別されます。

学科試験では、「土木一般」「専門土木」「法規」「共通工学」「施工管理法」が出題されます。1級2級どちらも全ての問題が四肢択一のマークシート方式です。出題数は合計96問。96問中65問を解答する試験となります。

合格基準は「必要回答数[65問]のうち[39問](60%)以上の正解」とされていますが、年度により補正されることもあります。宅地建物取引主任者資格のようにその年によって合格ラインが変わるわけではありませんから気持ちの上ではかなり楽だと思われます。

ですが、幅広い分野からの出題となりますので、暗記に頼った短期集中型の学習では、なかなか実力を発揮できないので注意しましょう。

実地試験は基本的にすべて記述式です。よく勘違いされる方もいますが、実技の試験ではありません。択一式の学科試験とは根本的に異なるため、高い得点を取るためには、伝わりやすく、正解のポイントを押さえた文章を作成する練習が必要となります。

出題科目は、受験者がこれまで担当した土木工事における現場施工管理の経験を記述する「経験記述」は必須問題、「土工」「コンクリート」「品質管理」「安全管理」「施工計画」「建設副産物」などの項目が選択問題として過去に出題されています。

土木施工管理技士試験の難易度

それでは、土木管理技士試験の難易度はどのくらいなのでしょうか。

直近の合格率は、下記の株式会社東北技術検定研修協会の資料に記載されています。
参考:株式会社東北技術検定研修協会

近年の合格率は、学科試験が50~60%台で推移しており、実地試験が30%台となっています。つまり、「学科は合格できても、その後の実地試験でなかなか合格できない」という人が多いようです。

学科試験は4つから1つを選ぶマークシート方式ですので、問題集の暗記でカバーできる部分もあります。ですが、実地試験では文章表現力も必要となり、暗記だけでは解くことは厳しいです。実際に現場でどのように従事してきたか記述できるようにしておきましょう。

まとめ

今回は、土木施工管理技士の仕事内容やその仕事に就ける資格についてご紹介しました。
建設業界で働き続けるならば、施工管理技士の資格は取っておいて損はありません。決して易しい資格ではありませんが、今後の出世や転職にも大いに役立つはずです。

また、資格を取得すれば、学士の資格がなくても大学院の入学資格を得られます。さらに、資格自体に更新制度も無いので、永久的に資格を保持することが可能です。30代、40代の方もぜひ挑戦してみてください。50代~60代の挑戦者も決して珍しくない資格です。

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