高齢化が進む日本では生産年齢人口の急激な減少に伴い、製造業の現場でも人材不足の影響が顕著になっています。
企業規模を問わず、働き方改革や職場環境の改善が社会的に求められる機会が増えています。
このような背景の中で、職場の安全衛生は非常に重要です。従来の『再発防止』という後追い的な対策から、事前にリスクを予測し対処する『先取り安全』へと舵を切る企業が増えています。
目次
自己紹介とキャリア紹介
私は鉄鋼業の設備エンジニアとして、30年以上にわたり労働集約的である設備保全作業の労働生産性や安全性の向上を目的としたロボット化やファクトリーオートメーションにユーザーニーズの視点から取り組んできました。
この経験を通じて、装置産業における3K作業の遠隔化や自動化に関する豊富な知見を蓄積してきました。今後も、これらの知見を生かし、皆様の職場での労働生産性向上や安全性改善に貢献したいと考えています。
私のスキルセットには、機械分野の技術士資格(加工、ファクトリーオートメーション、産業機械)を基盤とし、安全に関する規格や法令、マネジメントに関する①セーフティ・アセッサ、②労働安全コンサルタント及び③労働安全衛生マネジメントシステム審査員の資格があります。
U.T氏のプロフィールの詳細は、こちらでも公開しております。 サービス全体の内容については、SAT PROのページをご覧ください。 |
SAT PROメニュー①
先取り安全の実践に求められる機械安全に関するセミナー
『安全』*或いは『リスク』*とは何か。
SAT PROでは、社内外にて適切にリスクコミュニケーションを行うための用語の定義から始め、企業活動の基本として押さえるべき技術倫理を理解します。
先取り安全に不可欠なリスクアセスメントの流れを解説し、特に重要な『危険源の同定作業』について実例を交えて学びます。従来の方法では見つけられなかった危険源を見つけ出す方法を理解し、正常性バイアスを排除して『人は誤りを犯し、機械は壊れる』という視点に立ち、網羅的に危険源を見逃さない方法論を学びます。
1)カリキュラム構成
① 背景;安全を取り巻く状況、安全の定義及び技術倫理の理解
② 環境;安全に関する規格と法令
③ 手法;リスクアセスメント手法の修得
④ 経営への反映;マネジメントシステムとしての理解
2)身に着けていただくスキル
① 安全に関する意識改革
② 危険源を探し出し、危険事象のシナリオを組み立てる力
③ リスクの見積り方法
④ 優先順位を配慮したリスク低減方策
SAT PROメニュー②
『本質安全』に向けた職場のリスク低減方策の技術コンサルティング
リスクアセスメントで見積もられたリスクに対して、保護方策の実施が求められます。本質安全を目指す優先度のルールや設計センスを現場の事例を通じて体得します。
これにより、災害による直接的な損失の回避だけでなく品質向上にも効果が期待できます。また、リスクアセスメントの結果に基づく措置を安全衛生マネジメントシステム(ISO45001)と連携して推進する仕組みについてもアドバイスします。
安全分野における意識改革を組織の行動変容へとつなげるトリガーのお手伝い
各企業の皆様には、これまで市場で競争力を発揮してきた技術力があります。
今回のSAT PROでのセミナーやコンサルティングを通じて、安全活動の新たな情報を入手し、経営資源を安全衛生分野に振り向ける活動に事業所或いは企業全体として取り組んでいただけることを期待しています。
意識改革を行動変容に繋げる活動は、先入観やバイアスによる抵抗に遭遇することが多いため、組織の規模や問題の所在に応じて、現場だけでなく経営層も含めた全階層に理解を広めるよう対応します。
更なる安全レベル向上に向けた人材育成とシステム化を目指して
企業を取り巻く経営環境の変化に柔軟に対応できる人材の育成が急務です。
SAT PROのセミナーやコンサルティングを契機に、安全衛生活動に粘り強く取り組める人材を育成し、自律的な安全向上に向けた体制整備と仕組み作りを支援します。
(参考)
『安全』とは『許容できないリスクがないこと』、『リスク』とは『危害による影響の大きさと可能性(確率)の組み合わせ』です。両者とも『ISO/IEC ガイド51』による定義です。