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機械設計者になるには資格が必要?おすすめの資格や勉強方法を解説

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機械設計とは、文字通り機械の設計を主要な業務とする仕事です。

メーカーをはじめとして幅広い職種で需要がある仕事です。「機械設計の仕事をしたいが資格が必要なのか?」と疑問を持っている方もいるでしょう。

本記事では機械設計の概要や種類、機械設計を行う職に就くために取得していると有利になる資格を紹介します。機械設計の仕事に就きたい方や転職を検討している方は参考にしてください。

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機械設計の仕事とは

はじめに、機械設計の概要や種類、仕事の内容について解説します。 機械設計の仕事についてより詳しく知りたい方は参考にしてください。

機械設計の概要と種類

機械設計とは、その名のとおり機械の設計を行う職種です。私たちの身の回りにはさまざまな機械があります。機械は定期的に改良したり新しいものが必要になったりします。

その際に、機械を使う目的や予算等を考慮して新しい機械の設計を行うのが主な仕事です。

機械設計の種類は、以下のようなものがあります。

概念設計:機械のコンセプトや構造を考える
基本設計:具体的な設計図を作成する
詳細設計:基本設計をもとに製造できる最終形態まで設計を完成させる
生産設計:実際の生産ラインを設計する

これらの設計のうち、複数をこなす方もいれば詳細設計と生産設計を行うなど特定の設計に特化した働き方をする方もいます。

機械設計者が必要とされる職場

機械設計者は、機械を製造・販売する工場や機械を開発するメーカーまで広く必要とされている職種です。

例えば、会社の中には実際に生産はせず、新しい機械の設計だけを行って製造メーカーに販売しているところもあります。 また、工場によってはオーダーの生産ラインが必要な場合もあるでしょう。

そのようなときに、オーダーの設計をする設計者が重宝される場合もあります。機械設計の経験があれば、それを活かしてより条件の良い職場へ転職活動をすることもできるでしょう。

機械設計者の給与はどのくらい?

機械設計をするエンジニアの給与は、厚生労働省の「令和3年年賃金構造基本統計調査」によると、約587万円です。

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製造業の中では高めかつ安定した職種ですが、他の製造業同様、景気の影響を受けやすいといったデメリットがあります。 しかし、機械設計のエンジニアになれば昇給がしやすくなったり転職の際に経験が武器になったりするでしょう。

機械設計の仕事をするには資格は必要?

機械設計の仕事を行うには、特別な資格は必要ありません。現在、第一線で機械設計の仕事をしている方の中には全く資格を持っていない方も珍しくないでしょう。

その一方で、機械設計を行うには、構造力学、材料力学、熱力学、流体力学といった4大力学の知識のほか、製造方法、製図のやり方、組み立ての方法といった製造に関わる知識や、規格、法律に関する知識が必要です。 特に、規格や法律は定期的に法改正などによって変わります。

また、製図の方法も昔は手書きのみでしたが、現在はCADをはじめとする製図用のソフトを使うのが一般的になっています。

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産業技術は常に進歩し続けており、機械設計も例外ではありません。機械設計の仕事に就いた場合、常に最新技術を学び続ける必要があります。 資格取得より新しい技術を学び、知識を身につけるほうが大切といった意見もあります。

機械設計の仕事に就く際に役立つ資格とは?

機械設計の仕事に就く際、必ずしも資格は必要ありません。しかし、取得すると昇進や昇給に有利な資格もあります。ここでは、機械設計の仕事に就く際に役立つ資格を紹介します。

技術士(機械部門)

技術士はエンジニアに関する最高位の国家資格であり、高度な専門的応用能力を有していると客観的に証明できる資格です。

技術士には21の部門があり、機械設計に関する資格は「機械部門」に該当します。受験資格は定められておらず、誰でも受験することが可能です。

技術士試験には筆記試験のほか、口頭試験もあるのでやや難易度は高めです。技術士の資格を取得していれば、転職する際に有利に働くことも多いでしょう。機械設計の経験を利用して転職を検討している場合、面接の際に自分の実力をアピールする武器としても使えます。

機械設計技術者

機械技術設計者とは、機械設計を主な業務としているエンジニアの能力を評価するための民間資格です。1級・2級・3級の3種類があり、3級以外は受験資格が定められています。

キャリアアップの足がかりになるほか、転職する際に自分の実力を客観的に証明する際の武器としても利用できます。有益な資格ではありますが、技術士に比べると知名度が低いのが難点です。

機械・プラント製図技能士

機械・プラント製図技能士は、文字通り機械設計を行う際の図面を作るスキルを評価する国家検定です。概念設計や基本設計の能力を客観的に証明する際に役立つ資格です。

試験内容は、機械製図の手書き作業、CAD作業、プラント配管製図作業の3つの区分で行われる実技試験です。合格率は40%であり、難試験といえるでしょう。また、資格区分は3級・2級・1級の3区分であり、2級以上の資格区分を取得するには一定の実務経験が必要です。

資格を取得するメリット・デメリット

資格を取得するメリットは、自分の持つ技術を客観的に証明できる点です。

特に、転職する場合は、資格を取得しておけば武器になる場合もあります。また、同じような職務経験の方が複数転職希望者として現れた場合、資格の有無で合否が決まる場合もあるでしょう。 また、試験勉強をする中で、最新の法律や資格、規格などを学びなおすことができるでしょう。

一方、デメリットしては資格を取得しても仕事にプラスにならない場合がある点が挙げられます。機械設計は取得している資格より、経歴や実績などを重視される傾向があります。

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したがって、全く別の仕事から機械設計の職に就きたい場合は、資格を取得するより機械設計が行える会社に転職し、経験を積んだほうが有利に働く場合も多いでしょう。資格取得は最優先事項ではなく、余力があったら、くらいに考えておいても大丈夫です。

最新のソフトや規格・法律を学びたい場合の方法

機械設計の仕事は、最新のソフトや規格、改定された法律などを学んでいく必要もあります。独学で勉強することもできますが、仕事が忙しいとなかなか時間が取れない場合もあるでしょう。最新の情報を効率よく学びたい場合は、専門的な知識を持つ講師によるレクチャーを受けるのもおすすめです。

SAT PROを利用すれば、希望する分野や講師を招きたい日時など必要事項を記入するだけで、最適な人材とマッチングが可能です。機械設計エンジニア向けの講習を行いたい方にも適しています。

まとめ:機械設計エンジニアになるには必ずしも資格は必要ないが取得しておくと便利

機械設計エンジニアになるには必ずしも資格は必要ありません。しかし、今回ご紹介した資格を取得しておくと転職する際などに便利です。その一方で、最新のソフトや法律に関する情報を把握しておくことは重要です。

専門講師による定期的なエンジニア向け講習を開き、会社で最新情報をインプットする環境を整えたいといった場合は、SAT PROの利用が便利です。

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