給水装置工事主任技術者は、給水装置工事事業者が水道事業者から指定を受けるために必要な国家資格です。
主任技術者の有資格者は、事業者ごとに選定が義務付けられているので、需要が高く、人気のある資格です。国家資格ということもあり、難易度の高さや合格率について気になる方も多いはずです。
こちらでは、給水装置工事主任技術者の合格率を踏まえ、合格するための勉強法について解説します。
目次
給水装置工事主任技術者の合格基準と合格率

給水装置工事主任技術者試験を突破するには、まず「どこを目標にすべきか」を知る必要があります。ここでは最新の合格基準と合格率の推移を整理しました。
給水装置工事主任技術者の合格基準
給水装置工事主任技術者の試験は全8科目で構成されており、合格するためには以下3つの基準をすべて同時に満たす必要があります。(ただし、この3つの条件は試験科目の一部免除がなく、すべての科目を受験した場合に適用となります。)
- 必須6科目(公衆衛生概論、水道行政、給水装置の構造及び性能、給水装置工事法、給水装置計画論、給水装置工事事務論)の合計が27点以上
- 全8科目の総得点40点以上
- 各科目の得点が基準の点数以上
各8科目の概要と、令和6年度試験における合格に必要な得点基準は以下になります。
1.公衆衛生概論(1点)
水道水の汚染による公衆衛生問題に関する知識、水道の基本的な知識など
2.水道行政(2点)
水道行政に関する知識、給水設備に必要な法令や供給規程に関する知識
3.給水装置の概要(4点)
給水管、給水用具、給水装置の工事方法に関する知識
4.給水装置の構造及び性能(4点)
給水管と給水用具の性能、給水装置工事が適正に施工された給水装置であるかの判断基準などの知識
5.給水装置工事法(2点)
給水装置工事の適正な施工ができる知識
6.給水装置施工管理法(2点)
給水装置工事の工程管理、品質管理、安全管理に関する知識など
7.給水装置計画論(5点)
給水装置の計画や策定に必要な知識と技術
8.給水装置工事事務論(3点)
工事の従事者の指導に必要な知識
各科目の合格基準点は試験年度によって変わりますのでご注意ください。
給水装置工事主任技術者の合格率
合格率は例年30~45%前後で推移しており、近年は30%台が中心です。
| 給水装置工事主任技術者 過去に実施された試験の合格率 | ||||
|---|---|---|---|---|
| 年度 | 申込者数 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
| 令和3年度 | 14,064人 | 11,829人 | 4,209人 | 35.6% |
| 令和4年度 | 14,052人 | 12,058人 | 3,742人 | 31.0% |
| 令和5年度 | 14,482人 | 12,616人 | 4,351人 | 34.5% |
| 令和6年度 | 14,550人 | 12,629人 | 4,407人 | 34.9% |
| 令和7年度 | 14,839人 | 12,826人 | 4,463人 | 34.8% |

難易度はやや高めな試験といえるでしょう。受験する際は、油断することなく試験に臨むようにしてください。
給水装置工事主任技術者の難易度は高い?
国家資格の中では中程度の難易度ですが、決して簡単に取得できる資格ではありません。
【簡単ではない理由】
最大の壁は「合格基準の複雑さ」です。単に合計点が高ければ良いわけではなく、8科目すべてで基準点を上回る必要があります。一つでも苦手科目で「足切り」に遭うと、他が満点でも不合格になるため、全範囲を網羅する学習が求められます。
【高難易度ではない理由】
一方で、試験形式は四肢択一のマークシート方式であり、記述式問題はありません。過去問の類似問題が出題される傾向も強いため、実務経験に基づいた基礎知識がある方なら、適切な対策を立てれば十分に一発合格が狙えるレベルです。
給水装置工事主任技術者の試験概要
給水装置工事主任技術者は、指定給水装置工事事業者が行う工事の技術水準を保つために必須の資格です。有資格者は「現場のリーダー」として重宝されるため、キャリアアップや手当の増額といったメリットがあります。
試験の基本的な流れや費用は以下の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験日 | 例年10月下旬(日曜) |
| 合格発表日 | 例年11月下旬〜12月上旬 |
| 受験料 | 21,300円(非課税) |
| 受験申込期間 | 例年5月下旬〜7月上旬 |
| 試験地 | 北海道、宮城、東京、愛知、大阪、広島、香川、福岡、沖縄(全国9箇所) |
関連リンク:給水装置工事主任技術者の仕事内容とは?給料や将来性も解説
受験資格
本試験を受験するには、「給水装置工事の実務経験が3年以上」あることが必須条件です。
実務経験には、給水装置の工事計画の立案、施工管理、現場監督、給水用具の設置などが含まれます。単なる手伝いではなく、技術習得のために業務に従事していた期間も対象となります。
関連リンク:給水装置工事主任技術者の受験資格を詳しく解説
試験内容(出題範囲)
試験は以下の8科目、計60問で構成されます。
- 公衆衛生概論:水道水の汚染と公衆衛生
- 水道行政:水道法や関連法令
- 給水装置の概要:給水装置の構成と種類
- 給水装置の構造及び性能:基準適合性の判断基準
- 給水装置工事法:接合、配管、土工などの施工技術
- 給水装置施工管理法:工程・品質・安全管理
- 給水装置計画論:給水量の算定や水圧の計算
- 給水装置工事事務論:工事申込や検査事務
計算問題が含まれる「計画論」や、法令の正確な知識が問われる「水道行政」などが重点的な学習ポイントとなります。
給水装置工事主任技術者の資格は5年ごとに更新が必要
給水装置工事主任技術者の免状に有効期限はありませんが、実質的には5年ごとの「更新講習(研修)」を受けることが推奨、あるいは各水道事業者によって義務付けられています。
これは、水道法や技術基準の改正に伴う最新知識をアップデートするためです。更新講習を修了すると、新たな「講習修了証」が交付されます。
指定給水装置工事事業者の更新時などに、この修了証の提示を求められるケースが多いため、資格取得後も定期的なメンテナンスが必要な資格であることを覚えておきましょう。
参考:給水装置工事主任技術者研修の受講について(公益財団法人 給水工事技術振興財団)
給水装置工事主任技術者に合格するコツ
給水装置工事主任技術者の試験勉強は、独学だけでなく講習や通信講座など複数の方法があります。
試験の合格率を上げるために、それぞれの方法で効果的な勉強のコツを紹介します。
独学で勉強する
独学で勉強する場合、基本的に参考書や過去問を使って勉強するはずです。給水装置工事主任技術者の試験対策本は、書店等にて購入することができます。
独学で勉強をはじめるコツは、参考書から手を付けるよりも、過去問を解いてみて問題の内容や傾向を知ることです。どれくらい解けるのか、苦手な科目があるかを把握すると、今後の勉強計画を立てるのに役立ちます。
また、過去問を解いて分からなかった問題は、参考書の解説を読んで理解すると効率よく勉強できます。覚えにくい用語やミスしやすい問題など、重要なポイントをノートにまとめてアウトプットする方法も効果的です。
講習を受ける
いくつかの団体や企業が、合格のための受験対策講座を開催しています。講習会場に通学して、受講するタイプが主流です。独学では勉強が続かない、分からない問題を質問したいという方に適しています。
関連リンク:給水装置工事主任技術者の講習は受けるべき?通信講座での勉強もおすすめ!
通信講座で勉強する
通信講座では、インターネットでの動画視聴とテキストで勉強する、Eラーニングで受験対策ができます。
自宅にいながら本格的な講習が受けられるので、まとまった時間が取れない方、何度も動画を見て勉強したい方に最適です。
教材も分かりやすいように工夫されており、はじめて勉強する方でも理解しやすいというメリットもあります。

しっかり取り組めば最短30日で合格できる可能性もあるので、独学で合格できるか不安な方は、通信講座を視野に入れてみてもいいでしょう。
給水装置工事主任技術者は通信講座がおすすめ
短期間で確実に合格を目指すなら、効率的に学べる通信講座の活用が有効です。
給水装置工事主任技術者の資格は指定事業者ごとに選定する必要があるので、長期的に需要が見込める資格です。合格率は30%~45%となっており、年度によって多少バラツキがある傾向です。
ただし、試験の科目数が多いうえに、合格基準も定められているので、まんべんなく勉強する必要があります。通信講座なら自分が理解するまで徹底的に勉強できるので、一発合格を目指すことも十分可能です。

需要が高い給水装置工事主任技術者に挑戦する方は、通信講座をぜひ検討してみてはいかがでしょうか?
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まとめ
給水装置工事主任技術者は、水道業界で活躍するために欠かせない国家資格です。合格率は30%台と比較的高めに見えますが、「8科目すべてで基準点を超える」というハードルがあるため、油断は禁物です。
独学での過去問演習はもちろん、効率を重視するならスキマ時間を活用できる通信講座の利用も非常に有効です。最新の試験傾向を把握し、一発合格を目指しましょう!
















