電気系資格
第一種電気工事士

第一種電気工事士試験の合格率と資格取得のメリットを徹底解説

第一種電気工事士試験の合格率と資格取得のメリットを徹底解説

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「第一種電気工事士の資格に興味はあるけれど、難易度が高そうで不安……」そう悩んでいませんか?

第一種電気工事士は、扱える作業範囲が圧倒的に広く、転職やキャリアアップにおいて非常にメリットの大きい国家資格です。

一見すると難しそうに思えますが、出題傾向を掴んで正しい対策を行えば、決して手の届かない資格ではありません。

本記事では、第一種電気工事士試験の難易度や合格率、科目別の出題傾向から効率的な勉強方法までを徹底解説します。さらに、資格取得によって得られる4つのメリットや将来性についても詳しくご紹介します。

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電気工事士試験は難易度が高い?

電気工事士試験は「専門知識や計算問題が多くて難しそう」というイメージを持たれがちです。しかし、実際は公式の丸暗記や過去問の類似パターンで解ける問題が多く、文系出身者や未経験者でも十分に合格を狙える難易度です。

試験は「学科」と「技能」の2段階に分かれており、それぞれに明確な合格基準が設けられています。実務に必要な知識や技術がダイレクトに問われるため、一歩ずつ着実にステップを踏めば、決して高すぎる壁ではありません。

第一種と第二種の資格取得難易度の違いを比較

第二種電気工事士は「一般住宅や小規模な店舗」を対象とするのに対し、第一種は「工場やビルなどの大型設備」まで扱えるようになります。そのため、第一種は第二種に比べて試験範囲が広く、高圧受電設備などのより専門的な知識が求められます

しかし、学科試験の合格率はどちらも50%〜60%前後で大きな差はありません。第二種で培った基礎知識があれば、第一種の試験内容もスムーズに理解しやすく、ステップアップとしてのハードルは見た目ほど高くありません。

第一種電気工事士と他国家資格の難易度の差を比較

電気系の主要国家資格である「第三種電気主任技術者(電験三種)」や、施工管理の資格である「電気工事施工管理技士」と比較すると、第一種電気工事士の難易度は比較的低め(取得しやすい部類)に位置づけられます。

電験三種の合格率が10%前後で1,000時間以上の勉強が必要とされるのに対し、第一種電気工事士の勉強時間は約100〜200時間が目安です。記述式ではなくマークシート方式であり、技能試験も事前に候補問題が公表されるため、他の国家資格と比べて圧倒的に対策が立てやすいのが特徴です。(※必要な勉強時間は個人の予備知識や学習環境により異なります)

第一種電気工事士試験の難易度と対策

第一種電気工事士の試験の合格率

まずは第一種電気工事士の合格率を確認してみましょう。

・第一種電気工事士の過去の試験の合格率一覧

第一種電気工事士試験の合格率
年度 学科試験 技能試験
受験者 合格者 合格率 受験者 合格者 合格率
令和5年度 33,035 20,361 61.6% 26,143 15,834 60.6%
令和6年度 35,320 20,030 56.7% 28,372 17,004 59.3%
令和7年度上期 13,524 7,643 56.5% 11,876 6,548 55.1%
令和7年度下期 22,630 13,092 57.9% 16,527 9,961 60.3%

出典:一般財団法人 電気技術者試験センター

学科試験の合格率は、ここ数年50%以上の合格率をキープしています。

学科試験の合格条件は、60点以上とることが要件となっています。

技能試験の合格率は60%程度です。

技能試験の合格条件は60分の制限時間で、出題された配線を欠陥がなく、正確に行うことが合格条件となっています。

第一種電気工事士試験問題の傾向と対策

学科試験(筆記問題)の傾向と対策(令和5年〜令和7年)

下表は令和5年〜令和7年の学科試験の科目別出題数です

 

出題傾向科目

R5

R6

R7

平均出題数

電気基礎理論

5

5

5

5

配電理論、配線設計

4

4

4

4

電気応用

3

3

3

3

電気機器、蓄電池

配線器具

電気工事用材料・工具

受電設備

9

9

9

9

電気工事の施工方法

4

4

4

4

自家用電気工作物の検査方法

3

3

3

3

発電設備・送電設備

変電設備

2

2

2

2

保安に関する法令

3

3

3

3

高電圧受電設備の結線図

17

17

17

17

出題数が多い科目TOP3

1位 「高電圧受電設備の結線図」
2位 「電気機器、蓄電池、配線器具、電気工事用材料・工具、受電設備」
3位 「電気に関する基礎理論」

上記の科目は試験全体に占める出題数が多く、毎年の出題数も多いので、しっかりと学習しましょう。

また、表を見てみると近年は出題数にあまり変化がなく多くの科目が毎年出題されているので、まんべんなく勉強することが大事です。

毎年出題数が1〜3問しかない科目もあるので、勉強時間に制限がある場合には、上記の表を参考にして、どこに注力すべきかを考えて学習しましょう。

計算問題で点数を稼ごう!

計算問題は、一見複雑そうに見えますが、使う公式が決まっており過去問の数字を変えただけの類似パターンが非常に多いのが特徴です。そのため、文系の方でも解き方をパターン化して覚えてしまえば、確実に点数を稼げる得点源になります。

学科試験の合格点は60点ですので、50問のうち30問とれば合格できます。

「電気に関する基礎理論」と「配電理論・配線設計」の計算問題は約10問出題されるので、すべて正解することが出来たら、残りは20問(全体の1/3)を正解すれば合格することができます

計算問題以外の問題はテキストや過去問では触れたことのない問題も、出題される可能性が高いので、計算問題で確実に点数を稼げるようにしておきましょう。

技能試験の対策

技能試験については、電気技術者試験センターの公式サイトに、候補問題が毎年10問掲載されます。

候補問題は毎年4月の初旬に一般財団法人 電気技術者試験センターのHPに問題が掲載されます

この候補問題をしっかりと対策しておけば技能試験は、問題ありません。

第一種電気工事士試験の合格圏内に入るために下記を意識して練習しましょう。

・複線図を書かなくても、問題を見ただけで結線が分かること
・作業のスピードを意識すること
・試験センターの「欠陥の判断基準」を意識すること

第一種電気工事士は第二種電気工事士と比べて、とにかく作業量が多いことが特徴です。

作業を早く、正確に行えるだけ練習すれば、自身もつき、余裕をもって試験に臨めるようになるので、しっかりと対策をしましょう。

第一種電気工事士試験の勉強方法

学科試験の勉強方法

基本的には学科試験用のテキストや動画教材でしっかりと勉強した後に、過去問に繰り返し取り組むことをおすすめします。

時間に制限がある場合には、最低限、過去問は解いて、出題数が多い科目TOP3と計算問題は確実に勉強しておきましょう。

技能試験の勉強方法

技能対策用の材料を購入し、候補問題の工作物を実際に作ることをおすすめします。

Youtubeなどのネット配信では公表問題の工作手順を無料で視聴できます。ただし、無料で提供されているため誤った内容の場合もあるので、注意する必要があります。

作業時間の目安としては、最後に見直しできるくらいの時間が持てるくらいを目安としましょう。

実務経験を積んでからではなく、試験は早めに受けましょう。

第一種電気工事士の免状の発行には5年以上の実務経験が必要でしたが、2021年令和3年の4月1日から、免状の発行に必要な実務経験年数が3年以上に短縮されました。

※実務経験として認められる電気工事の範囲には一定の条件があります。詳細は各都道府県の電気工事工業組合等の窓口をご確認ください。

しかし、実務経験を3年以上積んだ場合では、今まで以上に仕事の量や責任が増えると予想されるので、仕事をしながら資格の勉強をすることはかなり難しくなります。

さらに、第一種電気工事士の受験資格に条件はなく、第二種電気工事士を持っていなくとも受けることができます。

ですので「第二種電気工事士を持っていない」「3年以上の実務経験を積んでいない」という理由から受けるべきではないと思わずに、早いうちから挑戦しましょう。

第一種電気工事士資格取得の4つのメリット

第一種電気工事士は特殊電気工事(ネオン工事・非常用予備発電装置工事)を除くすべての電気工事に従事することができます。

そのため、第一種電気工事士をとることは一人前の電気工事士として認めてもらうための登竜門であり、電気工事業の会社では資格取得を推奨しています。

資格取得によるメリットは下記の4つがあります。

・工事できる範囲が広くなる
・会社から資格手当がもらえる
・転職に有利
・独立することも可能

工事できる範囲が広くなる

二種よりも電気工事ができる範囲が広がり、一般住宅、店舗などの600ボルト以下で受電する設備から最大500kW未満の工場・ビルなどの工事に従事できるようになります。

会社から資格手当がもらえる

第一種電気工事士を取得することで、多くの企業で月々の資格手当が支給されます。

手当の支給額は企業によって異なりますが、毎月4,000円〜20,000円程度の収入アップが見込めます。(※主要求人サイトの募集要項に基づく弊社調べの目安)

ただし、会社によっては毎月の手当ではなく、一度だけの「資格取得お祝い金」として支給されるケースもあるため、社内規定を事前に確認しておきましょう。

電気系の職業へ転職する際、有利になる

第一種電気工事士を取得すると、転職の際に有利になります。その理由としては、確かな技術の証明として評価されるだけでなく、企業側にも大きなメリットがあるからです。

第一種電気工事士の有資格者は、会社の経営事項審査(経審)における技術力評点において『2点』としてカウントされるため、企業の入札に関する評価点数が上がります

点数が上がると、企業としての入札参加資格の格付け(Aランク、Bランクなどの企業ランク)が上がり、より大規模で工事費用の高い公共工事への入札が可能になります。

つまり、企業にとって利益の多い仕事を受注しやすくなるため、第一種電気工事士の有資格者は会社から非常に優遇され、転職時にも強力な武器になります

例)電気工事を必要とする職種

・ビルのメンテナンス
・造船の電気関連設備の施工、設備管理
・エレベーターの設置工事
・高速道路の工事
・工場のメンテナンス
・高速道路電気設備の保守・点検業務
・情報通信システムの施工、設備管理
・工場設備の施工、設備管理

以上のように電気工事業の会社のみならず、様々な業種の電気系の仕事に転職することが可能になります。

自分に今の仕事や職場が合わないなと感じる人でも、第一種電気工事士を取得することで、さまざまな業種への転職が可能になります。

電気工事業で独立することも可能

第一種電気工事士資格は、独立し営業して仕事を取る際に、元請け会社が「仕事を安心して任せられるか」という目安の1つとしても役立つと言えます。

また、前述したとおり、資格を取得することで評価点数が上がるので、利益の高い仕事の入札に参加できるようになります。

社員を雇用する場合には「資格があるか」「資格取得の意思があるか」も検討しましょう。

※資格取得によって評価点数が何点上がるかを確認したい人は、お住まい県の自治体のサイトから確認しましょう。

第一種電気工事士の資格は、持ってないと独立できないというわけではありませんが、独立を考えている人にとっては、ぜひとも取得しておきたい資格です。

電気工事士の将来性は?

結論から言うと、電気工事士の将来性は極めて明るく、今後も高い需要が続くと予想されています

現代社会において、電気はあらゆる経済活動や生活に欠かせない生命線です。さらに、近年では「電気自動車(EV)用充電スタンドの設置インフラ拡大」や「太陽光発電をはじめとする再生可能エネルギー設備の導入」、さらには「老朽化したビルや工場の電気設備リニューアル」などが相次いでおり、電気工事の案件は増加傾向にあります。

一方で、建設・電気業界では職人の高齢化と若者不足が進んでおり、慢性的な人材不足に陥っています。つまり、需要が増え続けているにもかかわらず、供給(有資格者)が足りていない「売り手市場」が続いています。特に大型案件を扱える「第一種電気工事士」の希少価値は高まる一方であり、資格を持っていれば年齢に関係なく長く安定して稼ぎ続けることができるでしょう。

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最後に一言アドバイス

第一種電気工事士の試験に合格するためには、諦めず、着実に勉強を積んでいくことが大事です。

学科試験・技能試験に向けた日々の学習は、すべてご自身のスキルアップに直結するため、決して無駄にはなりません。

また、試験の難易度や合格率は年度によって多少の変動(波)があります。一度の結果で一喜一憂せず、長期的な視点で諦めずに挑戦を続けていきましょう

なお、実際の試験に臨む際は、事前にご自身の受験票に記載された試験会場を必ず確認しておきましょう。また、試験の最新情報や受験の申込手続き、不明な点についての問い合わせ(TEL連絡先など)は、主催である「電気技術者試験センター」の公式サイトを事前にチェックしておくのが確実です。

まとめ

本記事では、第一種電気工事士試験の難易度や合格率の推移、効率的な対策方法、そして資格取得後のメリットや将来性について解説しました。

第一種電気工事士は試験範囲こそ広いものの、「出題数TOP3の科目」を重点的に攻略し、公表される技能試験の候補問題を繰り返し練習すれば、未経験からでも十分に一発合格が狙える国家資格です。さらに、実務経験の必要年数が3年に短縮されたことや、業界全体の深刻な人手不足も相まって、今まさに取得する価値が最高に高まっています。

「一生モノのスキルを手に入れたい」「より好条件の職場へキャリアアップしたい」と考えている方は、ぜひ第一種電気工事士の取得に向けて一歩を踏み出してみてください!

取りたい資格・知りたいことをお選びください