「2級建築施工管理技士の第一次検定に合格した!」という方の中には、「第二次検定ってなに?どんなことを対策すればよいのだろう・・・」と悩む方も多いでしょう。
「第二次検定」の詳細を見ると、実技が含まれるような感じを受ける方も多いようです。今回は、そんな疑問がたくさんある「2級建築施工管理技士の第二次検定」について解説していきます。
目次
2級建築施工管理技士免許取得の流れ

まずは、2級建築施工管理技士の第二次検定が試験全体のどんな位置にあるのかについて知るのがおすすめです。あらためて2級建築施工管理技士の資格を取得するまでの流れを解説していきます。
資格の取得にはいくつかの方法があります。基本的には、第一次検定に合格をした後で第二次検定に合格して資格を取得するという流れです。ただし、第一次検定を免除される方もいます。
それは、すでに2020(令和2)年度までの学科試験を受けていて合格をしている方や、その他第一次検定免除の資格がある方です。この場合には、第二次検定のみの試験を申し込むことになります。
この資格には受験種別があるのが特徴です。「建築」「躯体」「仕上げ」の3種類の受験種別があります。それぞれの受験種別によって資格取得後に生かせる工事が変わってきます。
建築の場合には、建築一式工事や解体工事に活用できる資格です。
躯体や仕上げについても、それぞれ生かせる工事が決まっています。受験の手引きにしい表が掲載されているため、あらためて生かせる仕事を確認しておくとモチベーションが上がるでしょう。

もちろん受験種別ごとに試験内容も変わります。そのため、対策をする際には、「自分がどの受験種別なのか」ということを確認しておくのがおすすめです。
2級建築施工管理技士【第二次検定】とは
第二次検定の出題内容や受験資格について、「よくわかっていない・・・」という方のために、ここで整理していきます。平均の合格率や合格基準点も紹介するので、参考にしてください。
出題内容
第二次検定の試験科目は、以下のような構成です。
<総問題数:5問 必要解答数:5問>
- 問題1 経験記述問題【必須問題/記述式】
- 問題2 用語説明および留意事項【必須問題/記述式】
- 問題3 工程表(ネットワーク・バーチャート等)【必須問題/記述式】
- 問題4 法規【必須問題/四肢択一式】
- 問題5 施工【選択問題/四肢択一式】
出題形式は記述式と四肢択一式があり、試験時間は2時間となっています。
なお問題5の「施工」に関しては、受験種別によって選択する問題が違います。受験種別の詳細は以下の表を参考にしてください。
| 受験種別 | 試験科目 | 試験基準 |
|---|---|---|
| 建築 | 施工管理法 | 1.主任技術者として、建築一式工事の施工の管理を適確に行うために必要な知識を有する 2.主任技術者として、建築材料の強度等を正確に把握し、及び工事の目的物に所要の強度、外観等を得るために必要な措置を適切に行うことができる応用能力を有する 3.主任技術者として、設計図書に基づいて、工事現場における施工計画を適切に作成し、及び施工図を適正に作成することができる応用能力を有する |
| 躯体 | 躯体施工管理法 | 1.建築一式工事のうち基礎及び躯体に係る工事の施工の管理を適確に行うために必要な概略の知識を有する 2.基礎及び躯体に係る建築材料の強度等を正確に把握し、及び工事の目的物に所要の強度等を得るために必要な措置を適切に行うことができる高度の応用能力を有する 3.建築一式工事のうち基礎及び躯体に係る工事の工程管理、品質管理、安全管理等工事の施工の管理方法を正確に理解し、設計図書に基づいて、当該工事の工事現場における施工計画を適切に作成し、及び施工図を適正に作成すること ができる高度の応用能力を有する |
| 仕上げ | 仕上施工管理法 | 1.建築一式工事のうち仕上げに係る工事の施工の管理を適確に行うために必要な概略の知識を有する 2.仕上げに係る建築材料の強度等を正確に把握し、及び工事の目的物に所要の強度、外観等を得るために必要な措置を適切に行うことができる高度の応用能力を有する 3.建築一式工事のうち仕上げに係る工事の工程管理、品質管理、安全管理等工事の施工の管理方法を正確に理解し、設計図書に基づいて、当該工事の工事現場における施工計画を適切に作成し、及び施工図を適正に作成することができ る高度の応用能力を有する |
※試験内容に関しては制度変更される場合があるため、詳細は必ず試験実施機関でご確認ください。
受験資格について
2級建築施工管理技士の受験資格は、令和6(2024)年度より新しくなりました。
| 【令和6年度より新制度】2級建築施工管理技士の受験資格 | |
|---|---|
| 第一次検定 | 17歳以上であること(試験実施年度末において) |
| 第二次検定 |
以下のいずれかであること |
第一次検定に関しては、令和5(2023)年度以前も試験実施年度末に17歳以上であれば受験が可能でしたので、受験資格に変更はありません。
しかし第二次検定に関しては大きな変更がありました。以前は学歴ごとに受験資格が定められていましたが、2級または1級の第一次検定に合格後の実務経験が必要となりました。

受験資格の緩和は、施工管理技士を目指す方にとって大きなチャンスといえるので、積極的に資格取得を狙ってください。
合格率
以下の図は過去5年間の合格率です。
| 実施年度 | 合格率 |
|---|---|
| 2021年度 | 52.9% |
| 2022年度 | 53.1% |
| 2023年度 | 32.0% |
| 2024年度 | 40.7% |
| 2025年度 | 32.7% |
ちなみに、受験の手引きによれば、合格の基準は総得点の60%以上とされています。目標として知っておくとよいでしょう。
【2026年度版】試験日程
2026(令和8)年度の試験日程と試験地を紹介します。
【申込受付期間】
・インターネット申込
[第一次検定(前期)]
2026年2月13日(金)~2月27日(金)
[第一次検定(後期)、第一次・二次検定同時、第二次検定のみ]
2026年6月29日(月)~7月27日(月)
・書面申込
[第一次・二次検定同時、第二次検定のみ]
2026年7月13日(月)~7月27日(月)
(2026年6月29日(月)から販売開始)
【試験日】
[第一次検定(前期)]
2026年6月14日(日)
[第一次検定(後期)、第一次・二次検定同時、第二次検定のみ]
2026年11月8日(日)
【合格発表日】
[第一次検定(前期)]
2026年7月13日(月)
[第一次検定(後期)]
2026年12月21日(月)
[第二次検定]
2027年2月5日(金)
受験費用
2級建築施工管理技士の受検手数料は第一次検定と第二次検定ともに同じ料金です。下記の受検手数料は消費税非課税になります。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 第一次・第二次検定 | 12,300円 |
| 第二次検定のみ | 6,150円 |
| 第一次検定のみ | 6,150円 |
2025(令和7)年度から建築施工管理技士の受検手数料が値上げされました。
2級建築施工管理技士【第二次検定】の出題傾向
ここでは、第二次検定における出題傾向を大問ごとに解説していきます。
試験は大問5問で構成され、出題分野の大枠は例年ほぼ同じです。ただし、年度によって設問のテーマや出題順が変わることがあります。
記述問題
第二次検定は、問題1~問題3までが記述式問題です。経験記述・用語説明・工程管理に関する記述問題の3分野で構成されています。
経験記述は「施工管理全般」に関する出題で、近年は工程管理(遅延防止・調整業務)に関するテーマが目立っています。
問題1(経験記述)において、2025(令和7)年度は「工程管理(工事の遅延防止)」が出題されました。近年は品質管理または工程管理が中心テーマとなる傾向があります。
設問では、留意点や実際に行ったこと、その理由や具体的な方法について記述することが求められます。
用語説明
次は、用語や施工上の注意についての大問です。この大問では、出題範囲が広いことが特徴です。しかしながら、過去問と同じような形式での設問も多くあります。そのため、まずは過去問から取り組むとよいでしょう。
工程表
問題3は、工程表に関する問題が出題されています。ここは、近年は出題傾向が変化している分野です。1級で出題される「バーチャート工程表」が扱われるケースも見られます。
近年はネットワーク計算よりも、出来高曲線や工程表を用いた進捗管理・遅延分析など、実務に直結した工程管理問題が中心となっています。
法規
問題4は、法規に関する問題が出題されています。建築基準法などの一部分が抜き出されており、空白になっている部分があります。その空白を選択肢から選んで穴埋めをするという形式です。それぞれの法律の暗記をしておく必要があります。
施工
最後の問題5では、施工に関する専門知識を問う問題がでます。受験科目ごとに内容は異なりますが、問題形式は同じです。出題形式は法規と同じです。
このように、さまざまな面から能力を評価する試験が第二次検定です。そのため、計画的に対策を進めていくことが重要といえるでしょう。
2級建築施工管理技士【第二次検定】の対策

ここでは、第二次検定の具体的な対策方法について紹介します。試験対策の参考にしてみてください。
出題範囲が広いため、十分な学習時間を確保しておく
さきほど紹介したように、第二次検定の範囲は広いことが特徴です。
また、第一次検定のようにマークシート形式だけではないため、暗記だけでは通用しません。暗記したことや経験したことを時間内に記述する力が求められます。その上、問題文の意図を読み取れないとずれた回答をしてしまうでしょう。
そのため、できるだけ学習時間を確保しておくのがおすすめです。学習をはじめてみると、「想像以上に時間が足りない」と思うことがほとんどなので、時間の確保に注意しましょう。
記述問題のポイント
第二次検定で一番苦労する可能性が高いのが記述問題です。問題を解いていく中で大切なポイントは整合性です。工事概要に書かれた内容と設問で答える内容の整合性がとれていることが大切です。
工事概要に基づいた記述ができていないと、点数が思いのほか取れないという可能性もあります。
添削をしてもらう
記述問題を含めて、「採点基準がわからない」「書いたものの、どう改善したらいいかわからない」という場合もあるでしょう。そんなときには添削をしてもらうのがおすすめです。
資格を持っている方に依頼し、添削サービスを活用すると、自分に足りない点がよくわかるようになるでしょう。そのため、過去問を解いたら添削してもらうのがおすすめです。添削してもらったものを元に再度問題を解くと、より定着しやすいでしょう。
また記述問題はさまざまな実際の解答例を参考にすることも勉強になります。記入方法などの形式は大いに参考になります。
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2級建築施工管理技士【第二次検定】のまとめ
2級建築施工管理技士【第二次検定】の受験概要は?
2級建築施工管理技士の第二次検定は、記述式で解答する問題が含まれます。一次検定のようにマークシート方式ばかりではないので、自分の言葉で回答を記さなければなりません。
また、施工記述問題は、自分の経験を元に記述する一種の小論文です。知識はもちろんのこと、記述力も試されます。特に記述問題はしっかりと対策しなければなりません。
2級建築施工管理技士【第二次検定】の難易度は?
2級建築施工管理技士【第二次検定】の合格率は、ここ数年は30%〜50%と幅があります。
決して試験問題が易しいわけではありません。第二次検定は一定の実務経験を積んだ方が第一次検定を突破してはじめて受けられるものです。そのような方々の合格率といえば、難易度が理解しやすいでしょう。
2級建築施工管理技士【第二次検定】の試験対策は?
施工記述問題は、必ず出題される問題なので事前にどの経験を記述するのか決めておきましょう。ある程度パターンを完成させておけば、本番の試験で時間を節約できます。
後は練習問題を数多く解いて、国語力を磨きましょう。試験に関する知識は第一次検定で身に付いている方も多いので、後はアウトプット方法を練習します。
















