施工安全管理資格
土木施工管理技士

土木施工管理技士とは?仕事内容から資格の特徴まで押さえよう!

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土木施工管理技士は、私達の生活に欠かすことのできないライフラインの基盤を整備する職業です。

例えば、河川の堤防、護岸工事などの公共設備や、ダム・橋・道路・港湾・トンネルなどの進捗管理を行いながら責任者に指示を出す仕事です。

近年、老朽化していく人工物や相次ぐ自然災害への対応のため、仕事は年々増え続けています。 今回は、そんな土木施工管理技士の仕事内容から資格の特徴まで詳しく紹介していきます。

土木施工管理技術検定とは

土木施工管理技術検定とは、土木工事における施工管理能力を評価する国家試験で、国土交通省所管のもと実施されています。試験は1級と2級に区分され、工程管理・品質管理・安全管理などの知識と実務能力が問われます。合格し所定の実務経験を満たすことで、土木施工管理技士として公共工事を含む現場で主任技術者や監理技術者を務めることができます。

試験日

令和8年度 1級土木施工管理技術検定

●申込受付期間
3月23日(月)~4月6日(月)

●試験日
第一次検定:7月5日(日)
第二次検定:10月4日(日)

令和8年度 2級土木施工管理技術検定(前期)

●申込受付期間
3月4日(水)~3月18日(水)

●試験日
第一次検定:6月7日(日)

令和8年度 2級土木施工管理技術検定(後期)

●申込受付期間
7月8日(水)~7月22日(水)

●試験日
第一次検定・第二次検定ともに:10月25日(日)

土木施工管理技士の試験の特徴

土木施工管理技士の試験は第一次検定と第二次検定に大別されます。

土木施工管理技士 第一次検定

第一次検定では、「土木一般」「専門土木」「法規」「共通工学」「施工管理法」が出題されます。1級2級どちらも全ての問題が四肢択一のマークシート方式です。

合格基準は例年「60%以上の正解」とされていますが、年度により補正されることもあります。宅地建物取引主任者資格のようにその年によって合格ラインが変わるわけではありませんから気持ちのうえではかなり楽だと思われます。

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ですが、幅広い分野からの出題となりますので、暗記に頼った短期集中型の学習では、なかなか実力を発揮できないので注意しましょう。

土木施工管理技士 第二次検定

第二次検定は基本的に全て記述式です。よく勘違いされる方もいますが、実技の試験ではありません。

択一式の第一次検定とは根本的に異なるため、高い得点を取るためには、伝わりやすく、正解のポイントを押さえた文章を作成する練習が必要となります。

出題科目ですが、受験者がこれまで担当した土木工事における現場施工管理の経験を記述する「記述問題」は必須問題です。

また、「土工」「コンクリート」「品質管理」「安全管理」「施工計画」「建設副産物」などの項目が選択問題として過去に出題されています。

土木施工管理技士資格を取得するメリット

建設業界の土木分野では、人手不足や現場の高度化が進み、専門性を備えた人材の重要性が高まっています。こうした背景を踏まえ、ここからは土木施工管理技士を取得するメリットをいくつか見ていきましょう。

キャリアアップ・評価向上につながる

資格を保有していることで、現場監督や主任技術者、監理技術者といった重要なポジションを任されやすくなり、キャリアアップの選択肢が大きく広がります。また、企業側にとっても配置できる技術者としての価値が明確になるため、社内評価や昇進・昇格の判断材料として重視されるケースが少なくありません。将来的に安定した立場で働きたい方にとって、大きな強みとなる資格です。

就職・転職で有利になり、選択肢が広がる

建設業界では、有資格者の確保が企業経営に直結する重要課題となっています。そのため、土木施工管理技士の資格を持っていることで、求人の選択肢が増え、就職・転職時に有利に働きやすくなります。とくに公共工事や大規模案件を扱う企業では、資格保有者が必須条件となることも多く、応募可能な企業の幅が大きく広がります。経験と資格を組み合わせることで、より条件の良い職場や希望に合った働き方を選びやすくなる点も大きなメリットです。

収入アップや手当支給につながりやすい

土木施工管理技士は、資格手当の対象となることが多く、取得後に収入アップが見込める点も魅力の一つです。企業によっては毎月の資格手当が支給されるほか、昇給や賞与評価に反映されるケースもあります。また、有資格者として責任ある業務を任されることで、ポジションアップに伴う年収増加につながることも少なくありません。努力して取得した資格が、目に見える形で待遇に反映されやすいため、長期的な収入安定を目指す方にとって大きなメリットといえます。

土木施工管理技士は、土木工事の現場監督

土木施工管理技士とは、国家資格である「施工管理技士」のひとつで、土木工事の施工管理を行う仕事です。

施工管理と一言で言っても業務内容はとても幅広く、さまざまな施工管理技士同様に施工計画を作成したり、工程管理、品質管理、予算や原価の管理、安全管理を行ったりするなど、土木工事に関する監督業務は多岐に渡ります。

受注する仕事は基本的に公共工事がメインです。最近では自然災害時の復旧工事も増えています。私たちの生活基盤を支えることが主となってきており、とても社会的貢献度の高い仕事と言えるでしょう。

工事を円滑に進めるために必要となるのが工事計画です。この工事計画を綿密に作成しておかないと「発注者から依頼された工期に間に合わない」、「設計とは違う」などの問題が発生してしまう恐れがあります。

工事計画に基づいた工程管理、設計図面に従った品質の管理、および労働災害が絶対に起きることがないよう安全管理なども徹底する必要があります。

また、工事に伴う役所への申請手続きや、ときには周辺住民への説明(騒音、借地についてなど)といった業務も必要となり、それらを管理者として幅広く担当します。

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仕事量が多い分、仕事に対する責任も比例して大きくなります。そのため、有資格者が必要とされているというわけです。

施工管理技士としてのやりがいを感じて活躍を目指すのであれば、まずは現場で実務経験を積み、さまざまな視点から現場を管理するための知識を身に付けましょう。

土木工事も他の工事と同様に、扱う下請業者に対する指示・命令だけでなく、元請からの指示を受けて実行する必要があります。そのため、土木施工管理を行う場合、コミュニケーション能力が必須となります。

【土木施工管理技士】1級、2級の違いは?

工事現場の規模が異なる

土木施工管理技士の資格は1級と2級にわかれています。

工事現場の規模を基に考えてみると、1級は大きな土木工事の施工管理、2級は比較的小規模な土木工事の施工管理を行います。

工事現場には、基本的に主任技術者を置けば大丈夫です。しかし、特定建設業者が元請として5,000万円(建築一式工事の場合8,000万円)以上を下請けに出す場合は主任技術者ではなく監理技術者が必要です。この監理技術者は1級の資格を保持していないと名乗ることができません。

受験資格が異なる

土木施工管理技士の資格は1級と2級でもうひとつ大きく異なる点は、受験資格です。

どちらも実務経験が必要になるのは一緒なのですが、必要な実務経験年数が違ってきます。

関連リンク:【2025年版】土木施工管理技士の受験資格を徹底解説!

ここでは、令和6年度から改正される新しい受験資格について解説します。

1級土木施工管理技士 受験資格

第一次検定 第二次検定
19歳以上
(試験実施年度末において)

1級一次検定合格後
実務経験5年以上

特定実務経験1年以上を含む実務経験を3年以上
監理技術者補佐の実務経験1年以上

2級二次検定合格後(1級一次合格者に限る)
実務経験5年以上

特定実務経験1年以上を含む実務経験を3年以上

上記が新しい受験資格になります。1級土木施工管理技士の新しい受験資格として特徴的なのが、第一次検定に実務経験が必要なくなったとことです。

これまでは学歴に応じた実務経験が必ず求められていまいしたが、これらが完全に撤廃されて年齢制限のみとなりました。特に若い方への受験のチャンスが広がったとみて良いでしょう。

そして、学歴による実務経験が無くなったのは第一次検定だけではなく、第二次検定でも同様です。こちらは試験合格後に必要な実務経験が必要な形に改められました。

続いて2級土木施工管理技士の受験資格についても見ていきましょう。

2級土木施工管理技士 受験資格

第一次検定 第二次検定
17歳以上
(試験実施年度末において)

2級一次検定合格後、実務経験3年以上

または

1級一次検定合格後、実務経験1年以上

こちらが2級土木施工管理技士の新しい受験資格です。2級に関しては、以前より第一次検定に関しては実務経験は必要なく、17歳以上であれば受験が可能でした。1級が19歳以上に対して、2級はさらに若い年齢でも受験が可能です。

第二次検定の実務経験の年数についても、1級と同様に学歴から試験に合格してからの年度が問われるようになっています。

給与や手当が異なる

土木施工管理技士の平均年収は約400万円~600万円程度と言われています。

ただし、1級と2級をどちらを所持しているかや、会社の規模よって給与には幅があります。特にゼネコンやインフラ関連の大手企業では、1級の資格があることで管理職への昇進が早まり、給与面でも優遇されやすいです。

給与・待遇・将来性のいずれにおいても、特に1級はキャリアアップを目指す上で非常に有利な資格と言えるでしょう。

土木施工管理技士になるには

次に、土木施工管理技士になるための方法をお伝えします。

土木施工管理技士の資格が必要

土木施工管理技士になるには、まず国土交通大臣指定機関が実施する国家試験「土木施工管理技士」資格に合格する必要があります。

前述したように土木施工管理技士には「1級」と「2級」の2種類の資格があります。1級は「監理技術者」に、2級は作業工程ごとの責任者である「主任技術者」として名乗ることができます。

土木施工管理技士試験の難易度

それでは、土木管理技士試験の難易度はどのくらいなのでしょうか。

近年の合格率は、1級土木施工管理技士の場合、第一次検定が50%~60%台で推移しており、第二次検定が30%〜40%台となっています。

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つまり、「第一次検定は合格できても、その後の第二次検定でなかなか合格できない」という人が多いようです。

第一次検定は選択肢からマークシート方式ですので、問題集の暗記や繰り返し過去問を解くことでカバーできる部分もあります。

ですが、第二次検定では文章表現力も必要となり、暗記だけでは解くことは厳しいのが特徴です。特に記述試験で悩まれる方が多いようです。

記述問題は自身の工事経験を文章で答える必要があり、独学での対策は大変難しいです。ですので、土木施工管理技士の試験対策は記述試験の添削を行ってくれる通信講座をおすすめします。

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土木施工管理技士の資格の勉強方法

土木分野でのキャリア形成や評価向上を目指すうえで、資格取得を検討する方も多いでしょう。しかし、効率的な学習方法が分からず、不安を感じるケースも少なくありません。そこでここからは、土木施工管理技士の勉強方法について解説していきます。

試験範囲と出題傾向を最初に把握する

効率的に学習を進めるためには、まず試験範囲と出題傾向を正確に把握することが重要です。やみくもにテキストを読み進めるのではなく、どの分野が頻出で、どこに重点を置くべきかを理解することで、無駄のない学習計画が立てられます。過去問題を一度眺めて全体像をつかむだけでも、出題されやすいテーマや設問の形式が見えてきます。最初に試験の全体構造を理解しておくことが、合格への近道となります。

過去問題を中心に繰り返し学習する

土木施工管理技士の試験対策では、過去問題を活用した学習が非常に効果的です。出題形式や問われ方には一定の傾向があり、過去問題を繰り返し解くことで、知識の定着と同時に試験慣れも進みます。間違えた問題は解説を確認し、関連する知識をテキストで補強することで理解が深まります。完璧に解けなかった問題を放置せず、繰り返し復習することが、得点力向上につながります。

現場経験と知識を結び付けて理解する

学習内容を暗記だけで終わらせず、実際の現場経験と結び付けて理解することも重要なポイントです。工程管理や安全管理、品質管理などは、現場での具体的な場面を思い浮かべながら学ぶことで、理解が格段に深まります。実務経験がある方ほど、用語や数値の意味を実感しやすく、記憶にも残りやすくなります。日常業務と勉強内容をリンクさせる意識を持つことで、効率的な学習が可能になります。

学習計画を立て、継続できる環境を整える

合格を目指すうえで欠かせないのが、無理のない学習計画と継続できる環境づくりです。仕事と両立しながら勉強する場合、短時間でも毎日学習する習慣を作ることが大切です。学習スケジュールをあらかじめ決めておくことで、直前になって焦ることを防げます。また、通信講座や学習アプリなどを活用すれば、スキマ時間を有効に使うことも可能です。継続しやすい方法を選ぶことが、合格への大きなポイントとなります。

土木施工管理技士の資格概要まとめ

土木施工管理技士とはどんな資格?

土木施工管理技士とは、国家資格である「施工管理技士」のひとつで、土木工事の施工管理を行なえます。

資格区分は1級と2級があり、2級は主任技術者になれます。1級は、それに加えて監理技術者になれます。1級のほうが活躍できる職場が幅広いのが特徴です。

土木施工管理技士はどんな仕事ができる?

土木施工管理技士は、土木工事に関する施工管理すべての仕事ができます。

職人に指示を出すのはもちろんのこと、自治体に提出する書類作成や手続などの仕事です。一見すると現場監督と似たような仕事に見えますが、有資格者にしかできない仕事もたくさんあります。

土木施工管理技士にはどうやってなる?

土木施工管理技士は、資格試験を受験して合格すれば取得できます。令和6年度より、第一次検定に関しては2級に加えて1級も実務経験の必要がなくなり、年齢制限のみクリアしていれば誰でも受験が可能になりました。

第二次検定に関しては実務経験が必要になるので、第一次検定合格後に所定の実務経験を積むようにしましょう。

まとめ

土木施工管理技士は、建設業界の現場において重要な役割を担う資格として、多くの企業や技術者から高く評価されています。資格の特徴や取得メリットを理解することで、キャリアアップや働き方の選択肢が広がる点も大きな魅力です。また、試験対策では出題傾向を押さえ、過去問題を中心に計画的に学習を進めることが重要になります。本記事を参考に、自身の目的に合った方法で資格取得を目指してみてください。

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